
【六弦倶楽部練習会でモーリスSJー171を披露するセッツァン】
週末の土曜日、予定よりも1時間早く目覚まし時計が鳴った。これが災いをもたらす。眠くて仕方なかったが、この日は音楽イベントが二つ連続するので、ちゃんと起きなきゃいけない。とりあえずシャワーを浴びたが、予定のコンサートまでずいぶん時間がある。朝ご飯でも食べよう。
家の前には「
道」がある。雀ゲーというのは不思議なもので、時間がありあまっているときには、勝てない。100円コインがどんどん無くなっていく。ところが時間がないと勝つのです。この日もずっと負け続けていたのに、「さてコンサート会場に移動するか」と諦め始めたとたんに、跳満でロン!
ポイントが30以上溜まってしまった。大急ぎでやりましたよ。
山下和仁のリサイタルは12時半開場、13時開演。会場の鳥取市文化ホールまで傘をさして歩いていった。12時50分ころ会場に到着。ロビーでいきなり声をかけられた。「
駅前の楽器屋さん」の店長がなんとスーツを着て、CD・DVD売り場を仕切っているではないか。「新作のDVD、予約受付中です」と言われたので、とりあえず記名したが、じつはあとでキャンセルした。
山下和仁は、いかにも天才少年が40代になったというべき風貌をしていた。良くも悪くも、学者風である。ものすごく頭の切れる少壮の学者さん、といった印象。
ながながと書いても仕方ないので、結果を述べると、わたしはまたしても眠ってしまった。眠っただけではなく、鼾をかいてしまい、前列斜め左のお客さんに膝を叩かれて目を覚ました。猛烈に恥ずかしかった。睡眠不足と雀ゲーで疲れていたのは事実だが、もの静かなクラシックギターのリサイタルで鼾をかくとはなんたることか。考えてみれば、クラシックギターのコンサートは3回めで、1回めの
セルシェルでは最後に眠ってしまったが、2回めの
ヨークはずっと目をあけていた。3回めの山下和仁では、第1部から目を閉じていて、第2部の途中から眠りに落ち鼾をかいた。山下さん、および私の周辺に坐っていた聴衆のみなさんに深謝申し上げます。


それにしても、今回の山下和仁は緩かった。髪を振り乱して「
展覧会の絵」を演奏する映像が目に焼き付いているだけに、スローな曲を気持ちをこめて弾く山下の姿に違和感がある。「技巧」に走りすぎた反動なのか、「表現力」に大きく重心を移しているのはだれがみてもあきらかだったろう。まだ40代でしょ?
ベックとクラプトンは60代であれだけ激しい演奏をして、わたしの目をスクリーンに釘付けにした。少し老成が早すぎるのではないかな・・・なんと申しましょうか、「ジャンプしなくなった浅田真央」をみせられているような気がしましたね。どうして飛ばないんだ、って欲求不満を抱えながら、わたしは眠りに落ちていった。
弱ったな。やっぱりクラシックは苦手だとつくづく思ったもの。次は10月に村治佳織が来鳥するようだが、また眠っちゃうかもしれない・・・
さて、以前述べたように、今回、リサイタルのチケットは「
飛鳥」で入手した。で、大将も聴きに行くというのです。だれがどうみてもクラシック音楽とは縁遠い風貌なんですが、行くんだというのだから、オドロキ、モモノキ・・・で、客席を探しましたよ。遍照金剛、大日如来。世界をあまねく照らす光源をみつければよいわけだが、しかし、大日如来は一人ではなかった。結局、どこにいるのかわかりませんでしたね。
リサイタルが終わって足早に寺町に戻り、米子へ向けて車を発進。夕方5時半から米子市皆生のレストラン「カフェサース」で半年ぶりに六弦倶楽部の練習会が開催される。昨年6月の
第7回練習会で「ムーンタン」を弾いた会場ですよ。わたしにとっては、最も相性のよいところ。
それにしても、小雨降る9号線の運転は眠かった・・・カフェサースに着いたら5時45分過ぎで、もうへとへと。すでに演奏は始まっていた。1番バッターは久々参加の「ピカちゃん、トシチャン、イイチャン」トリオ。わたしはミフさんとウラさんの坐っているテーブルに腰をおろした。クジを引くと「8」だったが、実際は6番目であることを知らされた。(続)
- 2009/04/30(木) 00:08:32|
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