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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第4回「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」

杉苔0909


カマド班の報告

さつきピンク00101 GWも終わり、早くも梅雨にさしかかってきたと思われる今日この頃、みなさんいかがおすごしでしょうか、お久しぶりのガードです。本日は「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」の第4回目の報告をさせていただきます。
 今回のプロ研は、はじめにGW中の成果報告を1・2年生にやってもらいました。1年生が6×10×72㎝の角材を10本そろえてきているのには驚きましたが、それが木工房の材を専門職の方に加工してもらったことが判明し、先生は早くもご機嫌斜め・・・

 その後、わたしと黒猫君で本日の作業工程と調書シートについてを説明しました。黒猫君は上手く説明が出来ていたのですが、自分の説明はどうも下手でして、教授の手助けで何とか他のメンバーに趣旨を伝えることが出来ました。改めて自分の未熟さを痛感したしだいです。
 次にカマド班と土台班に別れて活動をしました。カマド班はわたし、土台班は黒猫君が報告します。
 カマド班は、はじめに1・2年生、アシガル君とわたしのの4人でカマド本体のパーツの全景写真を撮影し、部長さんと特別ゲストの謎のOGさん、教授の3人で調書をとっていただきました。
 写真撮影グループはまずカマド本体のパーツの全体が写るように斜めから写真を撮ります。この時、パーツを撮影位置に動すので、ひびがはいっているパーツには細心の注意をはらわなければなりません。1年生の2人と自分はパーツを動かす時はかなり神経を尖らさせていました。撮影担当の2年生とアシガル君は順調にシャッターを切り、撮影は予想以上の速さで進んでいきました。

調書とり01

 その頃、調書取りのほうは部長さんと謎のOGさんのコンビネーションでズバズバと調書に記入、教授は長年培ってきた技術を駆使しスラスラ~と調書をこなしていく、途中から調書取りに参加したピヴォさんもちょいちょいとこなし順調にすすんでいました。さすが先生や先輩たちはレベルが違いますね!
 写真撮影が終わり、撮影グループは調書取りにも参加。4年の2人は1年生と2年生に教えながら調書を取りました。2年生のY君は略測をした時も今回の調書取りも上手にこなして、自分が2年生の時とは大違い。さすがは2年生のリーダーだなと感服しました。

土台裏面実測01

土台裏面02ねだ01


土台班の報告
 土台班はトオリニワ板間に乾燥のため仮置きしていた土台となる床(トコ)の裏面と断面図二面の実測を行ないました。ゴールデンウィーク中にも実測を行なったのですが、床の表と側面は実測したものの、あまりに重い床をひっくり返すことができなかったのです(あの日の人数は少なかった)。まず3~5人で床を90度傾けて裏側を見られるようにし、急いで実測。急ぐのは床の基礎にあたる板石がいまにも割れそうなほどヒビが入っていたからです。実測はお手のもののエアポートさんとスケッチの上手な魯班営造学社技術員!のHさんの2人に実測をお願いしました。床はそんなに複雑なものではないことと、2人のスキルのおかげで思っていたよりも早く終わりました。
 実測を終えた瞬間、教授が「原位置に置いてみよう」と指示されました。幸か不幸か、1年生が集めてきた角材10本があり、それを床の裏側にほぼ等間隔にして「転ばし根太」状に框の下側内面にはめ込んでいき、ビニール紐でぐるぐる巻いて仮留めした状態で、床と根太を一体に動かしました。これは大変な作業でした。床の板石がなんども壊れそうになりましたが、なんとか痕跡の残る原位置に仮置きできました。設置してみると、土台はドンと構えた感じでいい雰囲気でした。原位置に仮置きしたことで、完成のイメージがだんだん膨らんできましたが、おそらく復元の場所は原位置ではなく、板間のエッジ部分になり、土間から火を焚くことになりそうです。

 みんなの頑張りで調書取りと土台の作業が無事終わり、いったん炉端で休憩。お茶を飲みながら決まったことを以下に記します。

  1年生: 三和土(たたき)について調べる。土台の板石上面に施した三和土が
        ほころびてきているので土を塗り直すのです。
        発泡スチロールの収集。
  2年生: CADで実測した土台の作図。
  4年生: 土台の修復・補強設計図の作成。

土台裏面03原位置001


カマド本体の仮組み

 休憩終了後、1年生は三和土と発泡スチロール収集ための打ち合わせを継続。4年生・院生・魯班営造学社技術員たちは、カマド本体の仮組みに挑みました。ここで大活躍したのが、前述の魯班営造学社のHさんでした。まるで考古学者か名探偵のように、迷いもなくどんどん立体パズルの謎をひもほどいていき、またたくまに仮組みが完成しました。仮組みの結果、予想以上にパーツが揃っていたので、いけそうな気がしてきました。しかし、問題はパーツ相互の接着・接合です。いろいろな案が浮上しましたは、次回以降、実験的に取り組んでいきますので、御期待ください! (4年 ガード&黒猫)

P1200679.jpg

   
  1. 2009/05/09(土) 00:37:47|
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