
3・4年&院生合同ゼミで岩美町と兵庫の県境にある「横尾の棚田」を見学した。「横尾の棚田」は「日本の棚田百選」に選定されており、県境の蒲生峠から山中ののびる旧山陰道も「歴史の道 百選」に選定され、「山陰道 蒲生峠越」として国の史跡にも指定されている。
佐賀、福岡、大分でみた棚田は急勾配の山間部に形成されていて、畦の外側を石積の壁としており、その石垣の連続がみるものを圧倒する。横尾の場合、標高200mの緩傾斜面に棚田は展開していて、畦の外側に石積はない。ずいぶん趣きが違うもので、どちらが景観的に優れているということはなく、日本の棚田のバリエーションとして、両者ともに注目しなければならない。

棚田のオーナー制度もすでにはじまっており、田植えされた直後の田の風景に郷愁を覚えたが、オーナーの名前が分からないのが残念だった。九州のように、小さな札を立てたらよいのではないだろうか。そうすれば、在地の方が耕した田と県内外のオーナーが耕した田の区別がつくし、オーナーの励みにもなると思う。以下は、新3年生「轟」君のレポートです。車が大好きなので、3つも車の字を使ったこのハンドルネームにした、とのことです。
歳をとれば・・・ 8日(金)のゼミで、鳥取県岩美町にある「横尾の棚田」の見学に行きました。僕の実家は農家なので田んぼも畑もあり、僕自身GWに実家に帰ったときも畑や田んぼの手伝いをしていたし、鳥取西部の大山にもポツポツと棚田はあるので、「横尾の棚田」を見る前は棚田自体はそんなに珍しくはないなと思っていました。
しかし、「横尾の棚田」は「日本の棚田百選」に選ばれているだけのことはあり、とても綺麗な景観を見ることができました。標高約200mの山間部の25ヘクタールに500枚の棚田がひろがっています。とても爽快な景観でした。現在、棚田の半分は休耕田になっていて使われていないそうです。実際棚田を歩きながら見ているときに、スギナがたくさん生えている休耕田や畑に転用された田んぼがかなりあり、もったいないと思いました。「いがみ田を守る会」が棚田オーナー制度を始め、年間一区画3万円で田植え・稲刈り・収穫祭に参加できるようになっています。今年も県内外から20前後のグループの申し込みがあたようで、GWに田植えされたばかりのようにみえました。ASALABAでも一区画借り、「棚田で農業!」も悪くないのでは。
しかしながら、田んぼが綺麗だと思ったのは今回の見学が初めだと思います。GWに意味もなく何回か大山にあがっていた僕はそういう自然の風景に目が慣れているのか、普段から綺麗だなと感じることは少なく、それが当たり前だと思っていました。しかし歳をとっていくたびにこういう自然と触れ合う機会が少なくなっていくでしょう。コンクリートの箱の中で暮らし続ける僕たちも、歳をとって、今まで忘れていた本来の自然の姿を目の当たりにすれば、今までにない感動が待っているのでしょうか。

新歓コンパ@ほたる
棚田見学のあと居酒屋「ほたる」で我々3年生を歓迎する新歓コンパが開かれました。いろいろな楽しい話も聞けて、とても楽しくお酒が飲めました。途中武内くんの恋バナが暴露されたり、「明日就職活動なのに・・・」というガード先輩も大変でしたね。途中、通過儀礼というものがありました。
「つうかぎれい?? 何じゃそりゃ」
と思いながら見ていると、おもむろにたくさんの爪楊枝を使い、先生や先輩が変顔していきました。「そういうことか!!」と笑っているうちに僕の番がまわってきて、爪楊枝10本使いやっちゃいましたよ。忍法「
鼻ようじ」という芸だそうです。写真をとられ、個人的には大ハプニングでしたね。笑いあり、ハプニングありで、楽しい新歓でやっと研究室になじめたかなと思いました。先輩方これからよろしくお願いします。(3年:轟)
- 2009/05/11(月) 00:08:21|
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身近な存在の「美しさ」「素晴らしさ」には、なかなか気づかない。生活の一部になってしまっている景観や建物が「文化財」だと言われても、ピンとこない人は少なくないでしょう。でも、歳をとるたびに、それが分かっていくはずです。
- 2009/05/10(日) 16:39:36 |
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- asax #90N4AH2A
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