「建築・環境デザイン学科」新装開店! 
昨年度までASALABの所属する学科は「環境デザイン学科」と呼んでいましたが、今年度から「建築・環境デザイン学科」という名前に変わりました。従来、「環境政策」「環境デザイン」「情報システム」の3学科から構成されていた本学に「環境マネジメント学科」が新設されるのとあわせて、「環境政策学科」は「環境政策経営学科」、「環境デザイン学科」は「建築・環境デザイン学科」と学科名称を変えました。学科名称の変更とともに、カリキュラムの編成も大きく変わりました。変更の背景に例の姉葉事件があります。耐震構造偽装事件に端を発した国交省による建築士法の改正により、大学で学ぶべき科目数が増えたので、構造・施工系の講義を追加・充実させたのです。こうしないと、学科卒業後2年で1級建築士の受験資格が与えられないのです。また、「測量学及び測量実習」という科目を設けました。これは以上2つのコース分けと関係しています。
1.「建築インテリア」コース
2.「環境デザイン」コース
「建築インテリア」コースでは、建築の構造・設備・デザイン・歴史・生産・インテリアなどについて総合的に学びます。わたしたちがモデルとして示した履修プログラムで単位をとると、卒業後2年で1級建築士の受験資格を得ることができます。ただし、この履修プログラムは、難解な構造力学の科目をいくつか含むため、途中でギブアップする学生もでてくるかもしれませんが、その場合は2級建築士用の履修プログラムも準備しています。もちろん、インテリア・コーディネーターなどの他の資格を受験することもできます。
一方、「環境デザイン」コースは歴史とエコロジーの文脈を尊重した町づくり、ランドスケープデザイン、文化財建造物の修復再生などについて学びます。こちらのコースの履修プログラムでは、2級建築士と測量士の受験資格が得られるようになっています。注意していだだきたいのは、一人の教員は必ずしもどちらか一方のコースに属しているわけではないということです。両方のコースで教鞭をとる教員もいます。わたしも、その一人です。
これまで「環境デザイン学科は何をやっているのか、中身がみえない」という外部評価をしばしば耳にしました。その欠陥は、今回のカリキュラム改変でかなり透明性を高めたと自負しています。また、学費が高いことも批判されてきましたが、昨年度から学費減免・生活費補助・奨学金などさまざまな優遇制度を設けるようになり、成績上位の学生は国公立よりも安い学費で大学生活を送れるようになってきています。これについては、また別の機会にお伝えしようと思っています。

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- 2009/05/15(金) 00:36:42|
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