
『弥生時代の考古学』6巻「弥生社会のハードウェア」が刊行されました。あれだけ猛烈に
催促してくださったわりには結構刊行が遅かったですね・・・
この巻では「居住の技術-弥生時代」(p.107-125)を分担執筆しました。『縄文時代の考古学』8巻におさめた「
居住の技術-縄文時代」の姉妹編です。弥生のほうの出来映えは、縄文に比べればややましですかね。鳥取に赴任以来、妻木晩田、田和山、青谷上寺地にさんざん関わってきましたし、遠くは富山の
打出遺跡まで足を伸ばして焼失住居の復元模型を制作しました。なにより、2007年度とっとり「知の財産」事業で採択された「
山陰地域の弥生時代建築に関する実証的復元研究」の活動が大きかったですね。そういう最新の成果を「居住の技術-弥生時代」に盛り込めたのは間違いありません。その点、チャックとケンボーには大感謝!です。
ただ、すっかり田舎教師になってしまい、山陰以外の地域でどんな新しい発見があるのか、正直、よく知りません。だから、まぁ、偏った論考だと言われればそれまですね。
そういえば、ハマダバダ1号くんも「防塞的集落の展開と機能」(p.220-236)という論考を本書に寄稿しています。かれは4月から異動になりましてね・・・もうすぐ「鳥取学」の講義に来ていただくので、近況を教えていただきましょうか。
以下、図書情報。
書名: 『弥生時代の考古学』6巻 「弥生時代のハードウェア」(254p.)
編者: 設楽博巳・藤尾慎一郎・松木武彦
発行所: (株)同成社
発行年月日: 2009年4月30日
定価: 本体5000円+税
ISBN: 978-4-88621-459-1 C3321
- 2009/05/16(土) 00:46:54|
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