
「暖」から「暑」に遷ろい始めた5月中旬。先週に引き続きのガードです。
「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」第5回目の14日(木)、午前に院生のエアポートさんが交通事故に遭うというアクシデントがあり、一同肝を冷やしましたが、なんとか他のメンバーでプロジェクトを進めました。前夜、カマド土台の設計を終え、細部の継手仕口も決めており、イロリ復元のリーダーだったエアポートさんには加工についてぜひとも指導していただきたかったのですが、代わって、
魯班営造学社の技術員、ピヴォさんとナオキさんが要領よく指導してくださいました。

今回は、まず13講義室で1年生のホームワークとしていた三和土(たたき)についての発表をしてもらいました。なかなか良い発表で先生に誉められておましたが、ルーズリーフに手書きの資料をOHPに映しただけだったので、来週までにワードで清書し、全員にプリント資料を配付することになりました。1年生前期、ワードの練習も大切なスキルアップですね。そうそう、1年生たちは、カマド本体の仮組に使う発泡スチロールもたくさん集めてきてくれました。貢献度、大!です。
その後、「土台練習班」「資料整理班」「加藤家班」の3班に別れての作業となりました。「土台練習班」は実験棟近くの広場、「資料整理班」は学内4409演習室、「加藤家班」はもちろん加藤家で作業しました。3班の作業概要は以下のとおりです。
土台加工班 ・ベテランと1年生をセットにした加工グループを4組を作り、それぞれがカマド土台の部材接合に用いる継手・仕口の加工練習をする
・加工練習する継手・仕口は「相欠き継ぎ」「留方相欠き継ぎ」「腰掛あり継ぎ」「蟻型相欠き継ぎ」
・この4種類のうち1種類を1組が加工練習する。
加藤家班 ・七輪の修復接合
・カマド土台表面の「三和土」を一部剥ぎ取りし再利用可能か検討。
・カマド本体の欠損部分を発泡スチロールで型どり。
資料整理班 ・ファイルメーカーProのインストール
・ファイルメーカーProによるカマドパーツ・データシートの作成。
今回は「土台加工班」と「資料整理班」に報告していただきます。 (4年 ガード)

継手・仕口の加工練習 今回は、加藤家には行かずに校内での活動でした。継手と仕口という木材の接合方法を習いました。H先輩に手伝いをしてもらいながら、作業していきました。ノコギリは中学生以来でノミは初めてでした。僕が今回の作業で挑戦したのは「腰掛あり継ぎ」です。先輩が難しいと言ったのでとても不安でした。案の定、作業は難航しました。木材に線をいれるまでは大丈夫でしたが、ノコギリの作業は大変でした。上手く刃が進まずに時間がかかりました。腰掛あり継ぎの部品の簡単なほうからしていきました。しかし、ノコギリがやはり上手くいきませんでした。特に線の上をきれいに切っていくのが難しく今回の作業でも何度かやってしまいました。次の本番では今回以上に丁寧にしていきたいです。問題点を解決するために林先輩から刃の方向や切り方を詳しく教えてもらいました。 今回の作業で一番大変だったのがノミを使う作業でした。初めてだったので先輩の説明を聞きながら少しずつ慣れていきました。ノコギリの作業の時に表面がきれいになっていなかったためにノミで削っていく作業をしました。ノミは使い方が単純ではなくて、向き重要で向きによって木に与える影響が変わってくるため失敗は許されないと思いました。ノコギリや腰掛を作る以上に大変だったのが、ほぞをはめ込む場所をノミで削る作業が思っていた以上に大変で時間がかかりました。何度も向きを変えながら削って行き、難しい所は先輩が手を貸してくれたので最後までやりきることができました。 こんな経験はプロジェクト研究でしかできないので最後までやりきりたいです。(環境マネジメント学会1年 H.R)
「カマドパーツ」データベースの入力 今回のプロ研は、まず1年生の調べてきた三和土(たたき)についての説明を聞きまた。三和土とは、安山岩などが風化してできた土に石灰や水を練ったものを塗り、叩き固めた土間のことをいうそうです。この材料で本当に固まるか、そしてどのように固まるのかとても興味があります。
その後、カマドの土台加工班、加藤家班、資料整理班に分かれて作業を行いました。自分は資料整理班だったので、その作業について書きます。まずは、ファイルメーカーProというソフトをダウンロードして、それを使いカマドの写真などのデータ整理をする予定だったのですが、ダウンロードをするためのキーが書いてある紙が見つからないというハプニングが起きたので、先にカマドの部品を手書きした略測図をスキャンしてパソコンに取り込むという作業をしました。この作業はすぐに終わってしまい、まだキーは見つかっていないので、ファイルメーカーProをダウンロードしてある先輩のパソコンを借りて作業を始めましたが、この後すぐにキーが見つかり自分のパソコンに無事ダウンロードすることができたので、自分のパソコンで作業を始めました。その作業というのは簡単で前回メモしていたカマドのパーツのデータを順番に打ち込み、スキャンした略測図と前景写真を張り付けていくというものでした。この作業も無事終わり今週の活動はこれで終わりました。
キーが見つからないときはどうなるかと思いましたが、無事見つかり作業することができたのでよかったです。今回使ったファイルメーカーProというソフトは使いやすかったのですが、単純な作業だったので、七輪の修復や三和土の土に水をつけて練ってみるというような作業をする加藤家班が少しうらやましかったです。(環境政策学科2年 T.N)
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- 2009/05/17(日) 00:13:09|
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