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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第6回「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」(Ⅱ)

01カマド01粘土03


土台修復班

 土台修復班は加藤家での作業となりました。まず、土台下に置く木枠を作るために使う木材を土台加工班の1年生2人と土台修復班全員で土台を持ち上げ代わりの角材と入れ替えました。その後、七輪の修復・カマド本体の欠損部分を粘土で型どりと充填・接着剤の実験の2グループにわかれて作業を進める事にしました。

 ・七輪の修復・カマド本体の型どり:エアポートさん、アシガル君、2年生のY君
 ・充填・接着剤の実験       :部長さん、ピヴォさん、2年生のI君、ガード
    七輪の修復は野焼き陶土と砂を10:1の割合で混ぜ、前回アシガル君が接着して
    くれた面に耐熱の役割になるように付けます。この時空気が入ると割れてしまうので、
    そうならないようにきっちりと付けます。この作業はエアポートさんが担当しました。

 カマド本体の型どりはあぶら粘土を使い欠損部分を埋めていきます。まず粘土こね軟らかくし、欠損部分を埋めます。この作業はアシガル君とY君が担当しました。
 
  01カマド01粘土01


 充填・接着剤の実験はセメントを使うという事でピヴォさんの指導のもと作業を開始。
 
  実験1:モルタルを用いて割れた石の接合
       材料:セメント(普通ポルトランドセメント)、砂、水。
         1.セメントと砂を1:3の割合で混ぜます
         2.セメントと砂が均一な色になるまで混ぜます(空練り状態)
         3.水を少量ずつ加えながら混ぜます
           (水を少しずつ加えるのが上手くできるこつです)
         4.モルタルが完成
         5.割れた石の接着する面に水をかけ濡らします
         6.濡らした面にモルタルを盛っていきます(少し多めに盛ります)
         7.盛ったら石を接合し、溢れ出たモルタルをきれいにとります
         8.接合した部分に隙間なく空気が入ってなかったら完成
 実験結果:はじめは上手く接着できたが、乾燥するとはずれてしまった。これは砂の割合が多かったためだと思われる。本番はセメントと砂の割合を1:3から1:2に変更すれば接着力が上がり上手くいくと推定しているが、さらに石材の破片を粒子化したものを加えるので、砂の量をさらに少なくすべきかもしれない。

 実験2 :エポキシを用いて割れた石を接着
      材料:エポキシパテ(ウッドエポキシ)、石の小さい破片
       1.石の破片を細かく砕く
       2.エポキシパテに細かく砕いた石の破片を混ぜよく練る
       3.接合面にエポキシを盛る
       4.盛ったら接合し溢れた部分をとりきれいにし完成
 実験結果:上手く接着しなかった。

 2つの実験の結果、土台の修復にはモルタルを用いることにしました。
 03接合実験01 03接合実験03




02土台0908表面01

 次の作業に進む直前、市教員のSさんとHさんが加藤家に来られました。教授、エアポートさん、アシガル君と鳥取城のことでいろいろ打ち合わせされていましたが、Hさんは石工の経験もあるので、カマドの石材についてアドバイスをいただきました。まず、カマド本体の石材は「和泉砂岩」の一種で、土台は硬い凝灰岩ではないかということです。土台の石は熱に強く、床框にきちんと収まっているのを見て熱膨張率が低いということが判明しました。Sさん、Hさん、ありがとうございました。
 その後カマドを置く板間の実測班と土台の破片を砕く班にわかれて作業をする事になりました。現在、カマドを設置予定の板間隅は床板が剥がれていたり、床束が少なかったりし、全体の強度が弱いので、その補強策を練る基礎として、エアポートさんの指導のもとガードと補助役にピヴォさんがつき万全の体制で実測を行いました。
 土台の破片を砕く作業は土台の修復のときにモルタルに混ぜるために行います。この作業は前回体験している部長さん、Y君を筆頭にアシガル君、I君が行いました。

05板間の実測>

 以上の成果をふまえて、今後はカマドを板間の修復と土台の基礎となる木枠づくりが急務となります。およそ以下のような工程を考えています。

  1)カマドは原位置ではなく、板間の隅に置いて焚き口を外側に向ける。とこが、この部分の
    床板ははがれており、修復の必要がある。あわせて、カマドの4隅に対応する位置に束
    を立て、カマド設置の床板部分を構造補強する。(あわせて土間から座敷にあがる式台
    についても復元する)
  2)上の束や床板には古色塗りする。
  3)木枠の組み立てを急ぐ。これについても、古色塗りする。
  4)上の工程と併行して、土台石の修復を進める。框の内側に転ばし根太を並べ、ベニヤ板
    を敷いてモルタルで充填・接着を進め、上面も水平になるよう調整し、1~2週間養生する。
  5)1~3の工程が完了し、4の養生も終わったら、ベニヤ板を外して、木枠の上に土台をはめ
    こむ。
  6)最期に修復された土台石の上でカマド本体を接合・接着する。

 来週のゼミは木曜日(1・2年)も金曜日(3・4年)も上の1・3・4の作業をおこなうことになるでしょう。さて、今回の感想は2年生のY君からです。(4年 ガード)

04石を砕く


石、砕けず

 今回のプロジェクト研究は、環境大学で土台加工を行うグループと加藤家で土台修復を行うグループに分かれて作業をする事になりました。自分は、加藤家で作業をするグループになりましました。はじめに13講義室で説明をうけ、その後すぐに加藤家にいき作業を開始しました。
 加藤家での作業は、七輪の内側に耐熱材をつけて修復する作業とカマド本体の欠損部分を粘土で型どりする作業、モルタルとエポキシ樹脂の接着実験の作業をしました。自分は、エアポート先輩とアシガル先輩の3人で七輪の修復作業とカマド本体の欠損部分を粘土で型どりする作業をする事になりました。七輪の修復をエアポート先輩が担当し、カマドの型どりを自分とアシガル先輩でやりました。この2つの作業は思っていたより早く終わりました。
 一方で、モルタルとエポキシ樹脂の接着実験は、実験後1週間程放置し実験の結果を待つ予定でしたが、エポキシ樹脂の接着が思っていたより接着しなかったためカマド本体と土台の充填と接着は、モルタルに決まりました。そして、充填と接着がモルタルに決まったので、モルタルに混ぜる土台の石の破片を砂状に砕く作業をしました。土台の石の破片は、金槌で叩いてもなかなか砕けず砂状になるのに時間がかかりました。この作業は今日の中で一番苦労した作業となりました。(2年 Y.Y)

花0901紫
  1. 2009/05/25(月) 00:20:46|
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