
木曜日(28日)に引き続き、金曜日(29日)の3・4年&院生ゼミも、加藤家での修復活動をおこないました。金曜日の作業分担と作業内容は以下のとおりです(敬称略)。
1.継手・仕口加工班
木曜日のプロジェクト研究の土台下に置く木枠の作業が思いのほか進んでいないという事で作業範囲を仕口の蟻継ぎ部分にしぼり来週完成予定の木枠の作成を進めます。(担当:黒猫・黒帯・アシガル)
2.式台の実測
3年生は加藤家の今現在進行中の作業について説明を聞く。その後、式台の再利用可能な部材を選別し実測。もし使えなさそうな部材でも必要ならば記録をとる。(担当:部長・轟・武内・TO.YO)
3.敷居・鴨居の実測 建具をはめる位置の傾きや高さ、幅などを実測し調査する。(担当:エアポート)
4.床下補強・古色塗り 木曜日に作った床板と束に古色塗りをする。束は2年生のY君が1度古色塗りをしてもらったのですが、もう少し古色が濃い方がよいという意見がでたので再度古色塗りをほどこしました。床板と束が乾いたら油圧式ジャッキを使い床を上げ束を設置し最後に床板をはめて完成です。(担当:エアポート・ガード)
5.土台修復班 木曜日のプロジェクト研究で土台の石が水平にできなかったので再度水平にする作業に取り組みます。水平に出来たところでモルタルをセメント1、砂(破壊実験ででた細かい破片を砕いたものと砂)2の割合で混ぜ作ります。モルタルが練りあがったら水平になった土台のひび割れや欠けて いる部分に流し込みます。最後に小手などでキレイにならして完成です。(担当:ナオキ・ピヴォ・ガード)

この作業と同時進行で、教授にそれぞれ個人研究のチェックを順番にうけました。3年生には現在進行中の加藤家のプロジェクトの概要を説明してから、式台部材の実測に挑戦してもらいました。指導を部長さんです。その頃、木枠加工班は地道に作業を進めていました。前回自信をなくした黒帯君も、今回は少しミスがありましたが、上手くいったようです。わたしははじめに古色塗りをてがjけ、材が乾燥するまでエアポートさんが敷居・鴨居の実測、わたしは土台修復を手伝いました。前日の作業で不安視されていた土台修復はナオキさん&ピヴォさんのゴールデンコンビ(魯班営造学社技術員)のおかげで、動かなかった石板が動き、あっというまに水平にすることができました。
そこから休むことなくモルタルを作り、手でひび割れや欠損部分部分に詰め込んでいきました。最後に小手でならし、完成です。このまま1週間~2週間祈りながら養生させ完成を待つだけです。教授は石板の上面は粘土でパックするか、薄く土を敷くのがよいだろう、とおっしゃっています。
土台石板の修復が終わると古色塗りしていた床束や床板も乾き、エアポートさんとわたしの2人で束と床板を設置しました。設置が完了するとなぜか床板と束が輝いてみえました。
なんとかモルタルが上手く固まる事を祈って、ご報告を終わらさせていただきます。(4年 ガード)
- 2009/06/03(水) 01:13:23|
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