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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

床下補強活動

作業風景


 6月も半ばになり、今年も空梅雨なのでしょか、ギラギラと太陽の陽射しが突き刺さる今日このごろです。16日(月)は先週木曜日に問題化した床下の補強活動をおこないました。

 12日(木)のプロジェクト研究1&2「古民家のリサイクル -カマド復元と蕎麦打ち-」(第9回)で土台を板間の隅に設置をしたところ、大引や根太、束などが外れてしまうという問題が発生しました。ここで教授の指示で、魯班営造学社技術員2名を核とし、今週木曜日までに床下補強をすることになりました。今回の床下補強活動の内容は以下のとおりです。

 ①板を外し修復箇所の検討
 ②束を既存の物を元に戻し、不安が残る部分には新しく束を増やす
 ③束や大引、根太などの不安定な箇所にはL字金具を使い補強する
 ④土台を置く予定の当初位置の板の部分の修復
 ⑤最後に板を元の場所に戻し完成

 まず、床板を外し補強の検討をしました。束は先の補強で2ヶ所増やしましたが、さらに2ヶ所増やすことにしました。この作業はピヴォさん、エアポートさん、黒猫君が担当し、L字金具を使った補強にはエアポートさん、部長さんが担当(部長さんには記録写真も担当してもらいました)、土台設置場所(原位置)の板間の修復をナオキさん、ガードが担当しました。

束設置班

床下もぐり はじめの束の設置はスムーズに進みました。前回増やした束2本を元の場所に戻し、他の既存の束も上手く戻す事に成功しました。しかし、ここで問題が発生しました。イロリ間側の束の修復は手が上手く届かなかったりし作業が難航しました。ここで活躍したのはピヴォさんです。狭くなかなか入りずらい床下に身体を上手く曲げたりしてするすると床下に潜って行きました。そこで狭いながらも作業をこなしていきました。さすがはピヴォさん感動しました。ピヴォさんのおかげで束は全て上手く設置が完了しました。


L字金具補強班

L字金具 L字金具班はL字金具で框がずれないように固定をしました。まず、框を木槌などを使って元の位置まで戻します。その後に框がずれない様にL字金具で固定。他にも束が少し不安定でこのままにしておくのは不安が残る箇所にもL字金具を用いて補強しました。



床板修復班

板材の修復 板間修復班は根太にのっていない板をきちんとのるように、根太に少し厚めの板材を使い補強を施しました。まず根太に板材を接合します。この作業はすぐ終わると踏んでいましたがこの作業が難航をしました。根太に接合する際に電動ドリルを使いネジを入れていくのですが、根太が硬いのか上手くネジが入っていきません。しかもこの部分の板は釘で打ち付けてあったので板が外れず根太に板材を接合する際は手を伸ばしたり、手元が見えない作業となりました。この悪条件のなか色々な体勢で臨みましたが上手くいきません。
 そこで改めて板が外れないか探索してみる、なんと希望の光が差し込んできたのです。それは、釘が1本しかなく緩くなっている板があったのです。板を外そうとナオキさんが釘抜きなどを用いて取り掛かりました。しかし、この板がなかなかの曲者で外れそうで外れない。その時既に床下に潜っていたピヴォさんが「一緒に床下に潜ろうよ」と私に誘いの言葉を投げかけ、私はピヴォさんが言うならと床下に潜りました。そして床下から外れそうで外れない板を金槌で叩き、これで外れるだろうと思い叩きましたがやはりこの板は曲者。何のために床下に潜ったのかまったくの役立たずで床下から埃・土まみれで出る私。そんな私をよそにナオキさんは我慢強く慎重に板を外そうとしていました。
 するとキュッ」の音で板が外れたのです。私とナオキさんの違いは技術力だけでなく根気強さと我慢強さでも差があるようで、私はもっと頑張らなければと反省しました。そこからは作業はスムーズに進み無事修復完了。


仕上げ
 最後に板を元の場所に戻し作業は完了。しかし、この作業で思わぬ落とし穴が、框をL字金具で補強したので框がぎゅっと絞まり縮小したことで板が入らない箇所が出てきたのです。でも、我らが院生、魯班営造学社技術員の起点でカンナなどを使い板を少し削ったりして上手く板をはめ込む事に成功しました。最後に掃除をし全員で床下補強をした床に座り記念写真を撮影しこの日の作業を完了しました。魯班営造学社技術員のピヴォさん、ナオキさん、院生のエアポートさん、部長さん作業に参加していただきありがとうございました。 (ガード)

補強完了写真1


  1. 2009/06/21(日) 00:02:54|
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