壁土踏み練り作業 7月22日(水)午後。第1回公開ワークショップ(左官工事)に向けての小舞壁土練りの最終工程をおこないました。先週から古い壁土や屋根土を篩にかけて準備を進めてきました。この日、新旧の土と藁を混ぜ、ブルーシーとの上で踏み練り作業を延々と続けました。しかしこの時、混合土に悪魔が潜んでいるとは誰も知るよしもなかったのです。まずは全員で新しい壁土をひろげていきます。この時、新しい壁土はなんとも言えない異臭を放ち我々の作業を鈍らせました。しかし、我われは異臭に屈しなかった。スコップや鍬などを使い、どんどん新しい壁土をひろげていきます。ここで、我われをまたもや阻む罠が・・・・新しい壁土が水分を吸っていて重く、足が土にとられてしまうのです。しかし、ここでも我われは屈することなく、どんどん土をひろげていきました。このころになると、異臭もたいして気にならなくなり、作業はスムーズに動き始めました。
いよいよ土を混ぜ合わせる作業に突入です。混合土(古い壁土・屋根土・砂を混ぜあわせた土)を新しい壁土に振りまいていきます。そして、全員で踏み練り開始! 土をまいた箇所を踏み混ぜ合わしていきます。ここでも足をとられたり、はまったり・・・しかし、我われはそんな事にはめげません。全員で根気よく踏み混ぜ、用意していた混合土を半分混ぜ合わすことができました。そこで少し休憩をはさみました。私は、完成まであと少しの壁土を見て、思いのほか早くおわりそうだと暢気に構えていました。この後、混合土の悪魔に足元をすくわれるとは・・・・・・。

休憩も終わり、後半戦に突入しようとするちょうどその時、教授が加藤家に到着。教授は到着するなり我われを阻んだ第1のトラップ=異臭に早くも敏感に反応されました。しかし、教授はすぐさま長靴に履き替え、土踏み態勢に。教授も参加し土踏み後半戦開始。前半と同じ様に混合土を振りかけ踏んでいく。
そして、最後の混合土を振りかけ踏み混ぜ終わると、えも言われぬ爽快な達成感が・・・待っていませんでした。教授は前から新旧壁土と屋根土の配合比に疑問をもたれていました。古い壁土を多く使わなきゃリサイクルになんないのに、新しい壁土の割合が大きすぎる、というのです。ただちに池田住研さんに電話して確認したところ、混合土は古い壁土8に対し砂2の割合で混ぜたものを使用する。そして新しい壁土と混合土を混ぜる時は最初の新しい土壁の柔らかさを維持出来る程度に混合土を混ぜるとの事だった。その後まもなく、教授はP1&P3発表会のプレゼン練習があって帰学されたが、我われは混合土の悪魔に負けるわけにはいかない! さっそく言われたとおりに作業に取り掛かった。今まで混ぜた土に新しく土を混ぜ柔らかさが維持出来る程度に土を混ぜていった。土が最初よりも多くなっていたのと第2のトラップ(長靴にまとわりつくヘドロ状の土)のせいで足の筋肉が厳しい状態になってきていた。我われはそんな事に負けず、ひたすら作業に没頭した。
そしてようやく土練りが完了。最後にドーナツ状にして水をためる。あとは養生して一ヶ月あまり待つだけとなった。明後日(金)は前期最後のゼミで土台下に石詰めをする予定です。(ガード)
- 2009/07/25(土) 00:00:53|
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