「管理人のみ閲覧できます」という非公開コメントを、外部に公表するのは仁義に反している。それを承知の上で、今回はぎりぎりの線までここにとりあげてみたい。
2年前の1月下旬、わたしは「
女性ヴォーカルに酔う」という特集を組んだ『月間プレイボーイ』3月号を鳥取駅のキオスクで買い、読後、奈良の自宅で内容に落胆する記事を書いている。コメントはその記事に寄せられていた。5日ばかり前のことである。その日のサーチワードを確認してみると、1位はもちろん「
スロージョギング」だが、2位に「月間プレイボーイ日本の創刊号」(5件)が入っていた。
コメンテーターは今から33年前、『月刊プレイボーイ』創刊号のグラビアを飾った元モデルさん。今は70歳で、自分のことを「ばあば」と卑下している。70歳と言っても、わたしとは18歳しか違わない。逆算すれば、創刊時に彼女は36~37歳だったことになる。彼女を撮影した写真家は秋山章太郎で、グラビアは7ページに及んだという。
わたしはそのころ19歳。『月刊プレイボーイ』には心底ときめいていた。
月間プレイボーイ誌日本の創刊号を探しています。という一文でコメントははじまる。それに続く文章を全文掲載するわけにはいかない。個人情報をデリートしながら、一部改変して抜粋しておく。
(創刊号を)事情があって失くしてしまいましたので、70歳になった今になり
もう1度見たくなりました。どうぞ「ばあば」の願いを何方か叶えて下されば
幸せでごさいます。いつまでもいつまでも待ちます。若き日の私がもどってくる
日を夢見て待っております。貴方にお願い致します。
気持ちは痛いほど分かる。しかし、創刊号が手許に残っているはずはない。ああいう雑誌は「消耗品」だからね。男性読者なら、わたしの言いたいことが分かるでしょ?
33年間も創刊号を保管し続けているような男はまずいない。かりにいたとしても、その方は相当なマニアであろうから、レアな雑誌をやすやすと貸与してくれないだろう。そう思ったので、「国会図書館などで検索したり、出版元の集英社に問い合わせるのがよいかもしれませんね」と返信しておいた。
しかし、それだけでは男が廃るではないか。だから、こうして呼びかけてみようと決めたのですよ。
読者のなかに、 『月間プレイボーイ(日本版)』創刊号をお持ちの方はいらっしゃいませんか。
あるいは、『月刊プレイボーイ』マニアのような人物をご存じありませんか。
あるいはまた、 『月間プレイボーイ』創刊号に関わる情報であれば、どんなものでも受けつけますので、コメントを頂戴できないでしょうか。 「管理人のみ閲覧」できる非公開コメントでかまいません。
どうか、こぞって情報をお寄せください。
【追記】 元モデルさんのコメントを読んだ後、グーグルで「月刊プレイボーイ」を検索してみたところ、なんと、『月刊プレイボーイ』誌は2009年3月号をもって廃刊になっていた。さっそく、アマゾンで最終号を取り寄せた。中古本の代金¥ 164(配送料・手数料¥ 340)。定価1000円の永久保存版が半額で入手できた。最終号の表紙は創刊号を加工したものであり、その表紙をみた瞬間に胸がときめいた。しかし、ページを捲るにつれ落胆の度が増していく。かつて『月刊プレイボーイ』は時代を掴み、先取りしていた。それが、どうしたことか、すっかり時代におきざりにされている。今は昭和ではないのだよ・・・その凋落が、ほかでもない最終号の構成やレイアウトに滲み出ているのが悲しい。
- 2009/08/01(土) 00:39:25|
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