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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第4回「修験道トレッキング -山の歴史をあるく-」

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不動院岩屋堂再訪
 
 10月22日(木)天候:晴れ。第4回目の「修験道トレッキング」は不動院岩屋堂若桜鬼ヶ城跡に行きました。若桜鬼ヶ城についてはM.Hさんが担当していますのでご参考ください。
 
 不動院岩屋堂は鳥取県若桜町にある真言密教の寺院です。僕は初めての訪問ではなく、今年の7月に行きました。そのときは、「建築と都市の歴史」の講義レポートで県内の仏教寺院を訪問して歴史・構造形式を調べ、組物のスケッチをするというものでした。不動院岩屋堂の内部は一般には公開されていません。その時は階段下の柵から見上げるしかできませんでした。でも、今回は教授が若桜町教育委員会にお願いして、岩屋堂に上がることができました。岩屋堂の内部、岩窟の裏側などを見ることができ、とても良い経験をすることができました。
 
DSC_7280.jpg 岩屋堂の階段下で管理人のYさんから歴史ついて説明していただきました。岩屋堂は大同元年(806年)に開かれたとされていて、開祖は空海とされています。岩屋堂の本寺は妙見山神光寺といい、150石の寺領を有する大伽藍を構えていましたが、天正年間(1573年~1591年)、羽柴秀吉の兵火にかかり焼失し、岩屋堂だけ残ったとされています。由緒によれば、岩屋堂は鎌倉時代初期に源頼朝が再建したと伝わっていますが、昭和30~32年におこなわれた解体修理の報告書によると、柱及び舟肘木の面取や正面の花頭窓、須弥壇廻りなどの様式からから室町時代初期(南北朝期)の建立(再建)だということが分かっています。

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 最近購入したデジカメが自分の中で活躍しており、このプロ研に限らず良い思い出・楽しい思い出が形に残り、自分でもかなり満足しています。摩尼山では数えるほどしか写らなかったのですが、岩屋堂の洞窟の裏で撮影した写真のほとんどに「オーブ」(白い光というか気泡?)みたいなものがかなり写ります。そういったものが写るほどこの場所には目に見えない神秘のパワーみたいなものがあるのかと思い感じました。

DSC_7296.jpg 摩尼山・摩尼寺に続き不動院岩屋堂・若桜鬼ヶ城と、鳥取の歴史ある場所に行くことができ、とても勉強になり貴重な体験をさせてもらったと思います。
 来週は岩屋堂の岩窟につながっていて、もっと古いころか仏を祭っていたという小さな岩窟探しの探検をするとのことで、いまから楽しみです。(環境デザイン学科 2年H.Y)


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鬼ヶ城再訪
 
不動院岩屋堂に行ったあと、若桜鬼ヶ城跡を見学しました。最初、駐車場までの場所が分からず困っていると、若桜町教育委員会のTさんが山頂近くの駐車場まで案内してくださることになりました。
 山道はカーブが多く、途中からは砂利道になったりしているところを進みました。駐車場としては少し狭いかと思う場所(もと馬場)に着き、ここで若桜町教育委員会の方とはお別れしました。本当にお忙しい中、ありがとうございました。
 馬場に車を停めて山道を歩いて行きました。
 前回登った摩尼山では急な個所がいくつもあり、滑ったりしてとても緊張するトレッキングだったので、今回の道はそれに比べると急でなかったので良かったです。
 
DSC_7344.jpg 天守閣跡でレジュメを配り、鬼ヶ城について説明しました。若桜鬼ヶ城は正治2年頃に、矢部暉種によって築かれた山城で、現在は廃城となり、建物はなくなってしまっていますが、石垣などが残っている。国指定史跡になっていて、石の積み方などにも時代があると分かり石の存在を見過ごしてはいけないと思いました。

天守台からは広く周りを一望でき、高さも加わってとても綺麗な景色でした。そのあと本丸、二ノ丸、三ノ丸と見てまわり三ノ丸からは若桜の宿場町(中世の城下町)が一望できとても幻想的な風景が広がっていました。
まわりもだんだん暗くなり、足元が見えづらくなりました。その時、教授がバックの中から大型の懐中電灯を取り出して、足元を照らしてくださいました。前回の摩尼山での遭難に備えて持ってこられたそうです。10分ほどで六角石垣のある場所へ着きました。周りは木々に囲まれていて、休憩スペースとなる東屋がありました。

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日が暮れるのが早くなり、周りがすぐに暗くなるので、長くいることはできず、今日はここで帰りました。若桜鬼ヶ城がどんな建物だったのかはわからないけれど、石垣など残っているものから歴史や形を読み取れるというのは興味深いものだと思いました。(環境デザイン学科2年 M.H)


  1. 2009/10/28(水) 00:09:59|
  2. 景観|
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