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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第6回「修験道トレッキング -山の歴史をあるく-」

霊石山01


霊石山最勝寺
 11月5日(木)。今回は河原町の霊石山に登りました。霊石山は噴火によってできた山で、標高334メートル。全国的にあまり知られてはいないですが、数々の伝説に富んだ山です。まずは麓にある最勝寺を参拝。奈良時代初に行基が開山、平安時代に慈覚大師円仁が再興したという由緒が残っています。先週の八東もそうでしたが、行基開山縁起をもつ寺が多いのには驚かされます。

崖の修験道
霊石山02 霊石山には舗装された山道が整備されていますが、今回はショートカットして先生が子供の頃に登った経験があるというコースで山を登りました。確かに時間的にも距離的にも短縮されましたが…道を間違えてしまったようで、途中で道が消えてしまい、間伐材の散乱する崖面をただひたすら遭難するのではないかという不安を抱きつつ進んでいきました。しかし、途中で林道に出ることができて一安心。何とか脱出したという感じです。もう冬が来るというのにみんな汗だく。良い運動にはなりましたが、今回はかなりハードな山登りになりました。まさに、「修験道」トレッキングでしたね。

御子岩(みこいわ)
 ハードな山登りの甲斐あって、御子岩に到着。御子岩は、猿田彦命(さるたひこのみこと)がこの山に降りられた天照大神(あまてらすおおみかみ)を先導した時に、この岩に冠を置いて休まれたという伝説のある岩です。この岩には、猿田彦命の霊が宿っていると信じられており、今でも先導の神様として祀られています。また、これらのことから、この岩は霊石山の名前の由来にもなっています。実際にこの岩まで行ってみると、あまりの大きさにビックリ! この山は元々カルデラ火山だったそうですが、昔噴火した際にこの岩が飛んできたのではないかとのことです。

霊石山03



DSC04428.jpg


最勝寺旧内境内遺跡と水神王御宮
 御子岩を離れしばらく登っていくと、「源範頼の墓跡」に到着しました。梵字の刻印がされている石仏や墓碑(文化4年1807と記されている)がいくつかあり、その周辺に平坦面がいくつかひろがっています。窟堂はありませんが、先週みた柿原の千寿院跡とよく似ています。石垣や石段もよく残っています。ここが最勝寺の旧境内地であり、範頼はここに逃げ込んできたわけですね。ただし、範頼の墓は日本各地に残っていて、残念ながら、範頼がここで逝去し埋葬されたという歴史的事実があるとは言えないようです。
 旧境内地の近くには水神王御宮という神社もありました。で、少し恐かったんです。何が恐かったかというと「お化け」。本当にその場所だけ暗くて、首だけがないお地蔵様の像があったり、壊れた石像があったり、如何にも何か出てきそうな雰囲気が漂っていました。付近に墓地跡が沢山あるということもありますが、平坦地や寺、神社の跡だと思われるものが、多数あるため、神仏習合をしていた場所だったのかもしれません。

DSC_7545.jpgDSC04418.jpg

山頂にて
 山道をさらに登っていきましたが、その道もまた途中で消えてしまいました。日の暮れが迫っています。この日は3年生のお二人が山頂で焼き芋の準備をしてくださっていて、そのお二人に救援を求めることになりました。自動車で迎えにきていただいたのです。まずはパラグライダーとハングライダーの基地から周辺の地形をみわたしました。絶景でした。それから焼き芋をいただきました。疲れも溜まっていたせいもあったのか、いつもよりおいしくいただきました。ごちそうさまでした。

今後に向けて
 霊石山最勝寺に関わる縁起には、源範頼の伝説よりも更に古い行基・円仁伝承があり、さらにその時代よりも古い御子岩の神話まで残っています。最勝寺は様々な伝承が混同しているため、縁起の信憑性を探ることは難しそうです。しかし、伝説好きの自分にとっては、この山の伝説は興味深いものであり、探求意欲を掻き立てられるものでした。他にもこのような伝説がないかもっと調べてみたいと思います。(環境政策学科2年 ミッキー)

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  1. 2009/11/09(月) 00:39:37|
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