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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第7回「修験道トレッキング-山の歴史をあるく-」

11月12日(木)。
 今回は、前日に雨が降って山を登るには危ないということもあり、再び鳥取市立中央図書館に行って、プロジェクト研究発表会に向けた各々のテーマに係わる図書を調べました。

 ・2年のYさんは柿原千手院などについて
 ・2年のHさんは摩尼山などについて
 ・1年のFくんは柿原千手院について
 ・1年のSくんは今まで行った山の自然信仰や関係する神々について
 ・1年のNさんと私は摩尼山について調べました。

なぜ「山」をセンと読むのか?

 Nさんと私は、ほかにもう一つ課題を頂戴しました。山を「セン」と読む例(大山、氷ノ山、扇ノ山など)を調べて、その分布図をつくるという仕事を任され、本を机の上に大量に積み上げながら作業しました。
 なぜ「山」という漢字はサンと読んだり、センと読んだりするのでしょうか。4年の黒帯さんが教えてくださいました。漢字には呉音と漢音があります。呉音というのは、中国南北朝時代の呉(南朝)の音声だそうです。日本に仏教が伝来した6世紀初めのころ、この音声で仏教の経典が伝えられました。その後、空海が唐の長安で密教を学び帰朝しましたが、そのとき空海は北方にある長安の漢字の音声をもって帰ってきました。これが漢音です。だから、平安時代にもたらされた経典は漢音で読まれるのだそうです。要するに、「山」という漢字を呉音で読むと「セン」、漢音で読むと「サン」なのです。
 鳥取県には、大山、氷ノ山、扇ノ山など「山」という漢字を「セン」と読む例が少なくありません。これは中国の南北朝時代の仏教が6~7世紀の山陰に伝来した証拠の一つとしてとらえられる可能性があるわけです。とても古い時代に山陰には仏教が伝来していたことになり、それと「修験道」はおおいにかかわりがあるそうです。
 今回改めて思ったのは、山についての文献は少なく、皆さん苦戦しながらも、徐々に個人のテーマが固まりつつあるという印象を受けました。

 来週は、摩尼山に行く予定です。当日晴れることを願って、土日に県立図書館に行ってしっかり下調べしてきたいとおもいます。(環境マネージメント学科1年 F.C)

 (本)1 (本)2

  1. 2009/11/15(日) 00:19:02|
  2. 景観|
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