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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

さおびきどっこ(Ⅱ)

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大工さんの万年筆

 11月21日(土)。倉吉の淀屋で開かれた「住まい・職人の技 in くらよし」にピヴォさん、ナオキさん、ガードの3人で参加してきました。これは、前回報告したように、継手・仕口の修行が目的です。しかし、いきなり出足を挫かれました。なんと倉吉方面行きの列車が信号の故障により動いていなかったのです。それでも私達は辛抱強く列車の中で待ち、1時間半後ようやく運行再開。予定よりも1時間遅れで会場に到着。到着後すぐ池田住研の社長さんに挨拶し、継手・仕口の練習を開始。今回練習するのは「竿引独鈷(さおびきどっこ)」です。ご教授してくださったのは池田住研のMさんでした。私達はMさんのご指導のもと早速練習開始。まず木材加工のための墨入れからスタート。
 鉛筆と差金を使って寸法を測りながら墨入していると、熟練の大工さんが現れ「差金の使い方がなってない」と言われてしまいました。そこで、熟練の大工さんに差金の使い方をご教授していただきました。やはり本職の方は道具の使い方ひとつとっても扱い方が全然違いました。効率よく、なおかつ確実に寸法に合わせて墨を引くことができる。私も見よう見まねで挑戦するのですが、やはり難しいですね。その後なんとか墨入れが完了。そして、ようやくノコギリで切る工程です。ここでは、Mさんが「手元がぶれないように身体全体を動かして切るといいよ」とアドバイスしてくださいました。それでも切るのは難しいです。ちょっと気を抜くと切口が曲がったりして、いい物ができません。集中しながら悪戦苦闘していると、熟練の大工さんが思わぬプレゼントを私達に下さいました。なんとそれは、「大工さんの万年筆」です。

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 これは竹で作ったペンで、墨入の際に昔の大工さんが使っていた物だと教えてくださいました。しかも、この道具は私たちが竿引独鈷を練習してる時に作ってくださった物で、今の大工さんでもこれを作れる人は少ないそうです。実際に使ってみたのですが、鉛筆よりかなり使いやすかったです。このプレゼントに元気をもらい、なんとかイベント終了までに継手・仕口の「男」の部分を完成することができました。この後、池田住研の社長さんと話し合って、竿引独鈷の残りの箇所を完成させ、今月の25日前後にチェックしていただく予定だった作品として提出することになりました。

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試作品完成

 11月24日(火)。21日のイベントで作り始めた竿引独鈷の完成を目指して作業を再開しました。この日は加藤家住宅で作業を行い、残りの箇所を分担して作ることにしました。私が「女」の部分を作り、ナオキさんが柱の部分を作ることになりました。そしてピヴォさんには私の方の補助をしていただきました。この日は、朝10時から夜の8時まで作業を続けたのですが、思いのほか作業が難航し完成には至りませんでした。特に苦戦したのがノミを使う工程で、ナオキさんは上手く使っていたのですが、私は慣れてないので、上手く削れません。それでも、完成まであと一歩のところまで進みました。
 翌25日(水)。この日は紙やすりなどを使って微調整をしたり、竿引独鈷に使う車知栓を作ったり、仕上げの工程をしました。ここでも、私はピヴォさんに紙やすりの上手な使い方を教わりながら丁寧に加工していきました。そして、3日間かけてようやく完成することができ、感無量です。
 翌26日(木)。完成した竿引独鈷を倉吉まで運び、池田住研の社長さんに見ていただきました。少し緊張しましたが、社長さんの「大丈夫だろう」の言葉にほっと胸を撫で下ろしました。これで来週あたりから正式に裏木戸の木材加工に移れそうなので、気合を入れて踏ん張っていこうと思います。(ガード)

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  1. 2009/11/30(月) 00:25:54|
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