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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

ふれあいウォーク広州・白雲山大会

広州ふれあいウォーク・白雲山大会(2009[1].11.29開催)のコピー

 「開平の望楼と村落」を視察した翌日、「白雲山ウォーキング」を迎えた。旅達会員限定ツアー「ふれあいウォーク」シリーズは年に8~9回、アジア各地の名勝地を現地の人びとと歩くツアーでして、複数の添乗員だけでなく、エグゼクティブまで参加するANAが社運をかけた取り組みのようです。常連客が多いみたいですね。
 わたしがこのツアーに参加したのはただ世界遺産「開平の望楼と村落」をみたかったからだけで、白雲山ウォークはおまけにすぎなかったのだが、ツアーの主旨は真反対で、前日の世界遺産見学がおまけなのだということを知らなかったんですね。スタート地点の記念撮影(↑)をご覧ください。大盛況でしょ。日本からのツアー客、現地参加の日本人に加えて、ANAの幹部とガイドさん、広州旅游局の幹部、さらには広州外語学院日本語科の学生50名以上が参加する大イベントでした。

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 会場に着いたら大変な人だかりで、スピーチは長いし、記念撮影はあるし、おまけに「外語学院の学生とペアを組んでください」との指示まで頂戴しました。外語学院の学生さんは9割が女子なのね。女子大生ばっかり。
 顔が蒼ざめましたね。わたしは身を翻し、脱兎のごとく、先陣を切って孤独の旅路を歩み始めたのです。勘弁してくれよ・・・この世の中で苦手なものは「歯医者とキウリ」だと公言している小生ではありますが、本心を打ちあけますと、さらに苦手なものは女子大生でしてね。「世代の差」というのは、如何ともし難い。話が通じないんだから。長続きするわけないんだから。大学において、1対1で女子大生と10分以上お話しすることなんてないのに、初対面の中国人女子大生と2時間以上も、いったい何の話をするんだ??
 おまけに、今回のお相手は中国の一人っ子たちですよ。「小后妃」として育った中華思想の固まりのような娘さんたちです。いくらわたしの中国語が下手くそだとはいえ、中国人学生の日本語よりはましだから、話がやっかいなってきたら中国語の会話に変わっちまうに決まってるんだ。勘弁してくれ・・・お願いだから、おれを一人にしてくれ、自由に歩かせてくれ・・・と歩を速めていたところ、後ろからANAの女性添乗員(日本人)が猛烈なダッシュでおいかけてきた。そして、「すいませんが、こちらの学生さんとペアを組んでください」との詔。(あなたとのペアならいいですが)と言いたいところをぐっとこらえて、にこやかに笑みを浮かべ、「はい、分かりました」。

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 ペアを組んだのは、3年生の朱さん。いい方でした。中華思想をあまり感じないので、不思議に思っていたところ、「3人兄妹の真ん中」だとのこと。彼女の説明によれば、親が罰金を払ったそうです。でも、ちょっとおかしいな・・・ひょっとしたら、彼女は漢族ではないのかもしれません。広西から広東にかけてチワン族がたくさん居るし、回族の可能性もある。少数民族の場合、出産制限はないのですよ。
 驚いたことに、彼女は3合目あたりで早くも息を切らし始めた。8キロを2時間で歩くウォークとはいえ、緩いゆるい車道である。高齢の参加者でさえ元気に歩いているのに、彼女は息もたえだえ。どうやら、勉強しすぎて運動不足らしい。1週間後に日本語の検定試験が迫っているので、どうしてもこの日は生の日本語に接したかったそうだが、往復16キロのウォークにはげんなりしている(日本人のみ下りはロープウェイ)。
 わたしは歩を緩め、少し休んで、彼女に日本からもってきた「男梅」のキャンディをさしあげた。あとで教えてくれたのだが、「男梅」を舐めてから体調が回復していったそうだ。

10白雲山01寺の遺跡01
↑白雲山古寺遺跡。宋代開基の仏寺を日本軍が破壊した。


11コース05スモッグ

 山から望む広州市街地はスモッグに覆われて茫洋としている。朱さんにその話をしたのだが、彼女はスモッグという外来語を知らない。リュックのなかからあわてて電子辞書をとりだし、それが「煙霧」にあたる言葉であることを理解した。しかし、とくに反応はない。中国人はスモッグをスモッグだと認めたがらない傾向がたしかにある。あれはただの「塵埃(ほこり)」だと刷り込まれているようだ。

 話はまぁまぁ続いたほうだろう。8キロのウォーキングは無難に終わった。別れ際に「今夜のパーティには出席しませんから」と伝えると、彼女は少し淋しそうな顔をした。夜のパーティに学生50名がすべて招待されているわけではない。代表者の10名だけが出席を許されており、朱さんはその10名に選抜されていたのである。

 「離団届け」をANAに提出し、夕方からホテル近くの書店に行って、本とCDを買い漁った(まだ1枚も聴けていない。ジョアンナ・ウォンも小野リサも・・・)。その帰りにアイリッシュパブをみつけた。中に入るとプレミアリーグをテレビ放送している。カナイチヤほどの大画面ではないが、小さなテレビが3つ棚の上においてあった。そこで、ギネスをゆっくりゆっくり飲みながらサッカー観戦を楽しんだ。
 あのころ、朱さんはだれとどんな話をしていたのだろうか。

11コース04ゴール


  1. 2009/12/12(土) 00:21:45|
  2. 景観|
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