
われらがトリオ・ザ・コロコッポクルの主要メンバーが来春より、故郷に近い北陸の某国立大学に編入学することになり、その送別会を挙行しました。2008年度前期のP1&P3「
魔法の山」で活躍したMさんです。
2年前の4月、「魔法の山」のオリエンテーションに彼女が初めて姿をあらわしたとき、まるで「天空の城ラピュタ」の主人公のような少女だと感じ入り、恥ずかしながら、しばし魅入ってしまいました。まわりにいた男子学生も同じような印象をもったようで、もう時効だから告白してしまいますが、オノコたちはみな「木曜日が待ち遠しい」と言っておりました。
「魔法の山」プロジェクトを通して、Mさんには大親友ができました。同じコロポックルに住むIさんです。二人はとても仲が良く、Mさんは森林、Iさんは動物に興味があるというので、それぞれ久松山の植物と動物を担当してもらうことにしたのです。あのころ、ホカノが留年を決めM3になったばかりで、精神的にやや落ち込んでいたのですが、Mさん、Iさんたちの指導係兼運転手として週末になると
久松山にでかけ、一緒に昆虫・植物採集をやっているうちに元気を取り戻していきましたね。ダウラという紅茶専門の喫茶店の存在を知ったのも、あのころです。捕獲したばかりの
カスミサンショウウオの幼生をみつめながら、スリランカの紅茶を啜ったのが1年半前か・・・
その後期、P2「限界集落アンソロポロジー」に参加してきたのがNさん。彼女もまたコロポックルの住人で、「限界集落アンソロポロジー」の
発表会にはMさん、Iさんも駆けつけました。以来、わたしは独断で、この3名を「トリオ・ザ・コロポックル」と命名したのです。

じつは、長いあいだ「パスタを食べに行こう」という約束を履行できませんでね。マキムクで瀕死の状態に陥っていた昨秋、わたしは約束を破ってドタキャンしてしまい、以来、音信不通の日々が続いていました。そんななか、Iさんから連絡があり、急遽、送別会が決まりました。土曜の昼下がりということで、会場はそば切り「たかや」にしました。日本版のパスタです。わたしは冬季限定「
牡蠣なんばん」の大盛、少女たちは「梅かけ蕎麦」と「つけとろ蕎麦」を注文。Iさんがテーブルにおいてあった唐辛子をみつけて、大きな声をあげたの。
「あっ、磯五郎だ!」
ほんとだ、たかやのテーブルには善光寺名物「一味唐辛子(大辛)」がおいてあって、その販元は八幡屋磯五郎となっています。Mさんの故郷の一味唐辛子なんですが、缶のデザインが大正~昭和戦前の匂いをぷんぷん漂わせていて、壁に貼り付けてある戦前映画のポスターとずばりマッチしている。マスターはこんなところまで気を配られているのだと感心しきりです。

たかやを出て、駅裏の服部珈琲店をめざしたのですが、生憎満席。そこから4人は歩いてベニヤまで移動しました。冬にかき氷です。ごらんのとおり、「
インドミルク」がヒマラヤのように並んでおります。やっぱり美味しいな。鳥取にしかないスウィーツじゃないのかな。抜群ですね!
ここで、ちょっとした発見というか、落胆の事件発生。わたしが財布のなかから
金銭亀をとりだして自慢話をしようとすると、Nさんが「あっ、それ、わたしももってます」ときた。どこのおみくじかと問えば、なんと出雲大社だそうでして、なんじゃい、一休寺も出雲大社もまったく同じ金銭亀を販売しているんだ。説明書きまで同じじゃないか。現代における神仏習合の一端を垣間みた次第です。
おしゃべりも終わりに近づき、
「シータはラピュタに帰って行くのか・・・」
と嘆息したところ、少女たちは答えた。
「シータはラピュタに帰らないですよ」
「えっ、じゃぁ、最後はどうなるんだったっけ?」
「シータとバズーは故郷の村に帰って行くんです」
山陰の冬とは思えない快晴の一日。「魔法の山」の頂を鮮やかに遠望できた。
- 2010/02/01(月) 00:00:11|
- 未分類|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0