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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

伝統的建造物群保護行政研修会(基礎コース) in 倉吉(Ⅰ)

 昨夕、仁川から岡山に飛んだ。岡山空港には岡山出身のキム・ドク(別名タイガー戸口)と社長さんが迎えに来てくれた。そこから、岡山道→中国縦貫道→米子道を経由して湯原インターで地道に降り、峠をこえて倉吉入りしたら9時半。仁川空港のカフェ、飛行機の中、そして深夜のホテルで、今日の講演用パワーポイントを作り続けていた。
 昨日9日から、文化庁の伝建部門が倉吉に民族移動してきている。伝統的建造物群保護行政研修会(基礎コース)を開催するためである。参事の苅谷さんは京大西川研の先輩、主任の熊本さんは京大の1年後輩、調査官の西山くんは奈文研でわたしの部下であった熊のような男である。今日は二日め。まず、滋賀県立大学の柴田先生が「まちづくり」について講演され、つぎにわたしが「町並み保存論」について講演した。メインとしたのは、いつものごとく、authenticとoriginalの問題である。復原によって、
 1)「材料のオ-センティシティ」が失われる
 2)大量の廃棄物が発生する
ことになるから、町並み保存にあっても、できるだけ現状の立面を利用した小規模の修景によって、景観の質を向上させるよう努めるべきではないか。また、町家等の歴史建造物が点在する地区については、重伝建地区とは異なる町並み保存の施策を文化財保護法に導入するべき時期に来ているのではないか、とも述べた。出席者とのあいだで有意義な議論ができたと思っている。

20051113001614.jpg

 講演が終わり、柴田先生が環境大学を見学したいとのことなので、社長の車で大学までお送りし、キャンパスをキムが案内した。茶室にいたく感心されていたとのこと。
 わたしはといえば、授業、演習があって、さらに夕方6時から学長との「将来構想WG」。これが終わったら9時。西河(男)に貸していたスィフトにのって(運転は西河)、田園町経由、倉吉に戻ったら11時。ホテルのロビーで西山にばったり会うと、
 「まだ課題をやってるんですよ」
という。研修者が5班にわかれ、倉吉の町を歩きまわって、「重伝建地区」を定め、その保存施策を提示するという課題である。
 その作業部屋にいくと、コップに泡盛がどんどん注がれていくので、ぐびぐび飲んで、一人わいわい騒いでしまった。
 すいませんでした。

 朝日新聞の「知究人」のコーナーに記事が掲載された。あごの肉をとりなさい、と言われているのです。

tik



  1. 2005/11/10(木) 23:44:48|
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