19日(金)、大阪府立N高校の教員3名が建築・環境デザイン学科を訪問されました。訪問の目的は「環境」の研修で、木造実験棟と木工室の見学のほか、ASALABにもいらっしいました。引率のN教授からの依頼で、15分ばかり推定「卑弥呼の館」の講演をおこなうことになり、前夜、韓国から帰国したばかりの院生が演習室を整理整頓、講演会場に早変わりしたのです。15分のミニ講演と聞けば、2月5日(金)の大学院修士課程1年次
中間発表会でその院生が発表したパワポがどんぴしゃ15分なので、これをそのまま使うことに・・・
ごらんのとおり、わずか4名の聴衆のための小さな講演会でしたが、ライブハウスのような雰囲気で、短いながらも楽しい時間を過ごせました。スペースは小さく、講演時間は短い。スクリーンは壁です。関西の先生方なので、演題には興味があるようで、講演後、話が弾みました。接客には、わるくないあり方だと実感した次第です。
「出雲大社の建築考古学」講演のお知らせ(予報1) さて、次の講演が決まりました。出雲大社境内遺跡で宇豆柱が発見されたのが2000年4月5日。今年は発見十周年となります。じつは環境大学も開学十周年でして、記念事業がいろいろ予定されていますが、それに先んじて出雲で十周年記念講演をおこなうことになりました。概要は下記のとおりです。
1.日時 2010年4月3日(土) 13:30~15:00
2.会場 島根県立古代出雲歴史博物館 講義室(定員100名)
3.講演者 浅川 滋男
4.演題 「出雲大社の建築考古学 -掘立柱建物からみた神社本殿」
鳥取に赴任した十年前、故郷での「建築考古学」は出雲大社境内遺跡と妻木晩田で始まり、青谷上寺地を経由して、原点たる出雲大社に回帰してきました。そして、おかしな縁ですが、纒向遺跡大型建物の復元に挑んだことが、古代出雲大社本殿の理解に膨らみを与えてくれつつあります。日本書紀に言うところの「天之御舎(アメノミアラカ)」とは何なのか。「庇」の省略形としての「縁」のもつ意味をじっくり考えなおし、大社造だけでなく、春日造・住吉造・流造・神明造などの代表的な神社本殿形式の成立について、掘立柱建物研究の蓄積から独自の視点を示そうとする講演です。
とり急ぎ初報まで。
- 2010/02/21(日) 00:00:33|
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