天球丸グラウンド構想!? 大学院修士課程の
修士研究発表会が終わりました。今年はM2を抱えていないので、研究室としては無関係なのですが、全研究発表を聴かなければならない立場になってしまいまして・・・とにもかくにも、例年の3倍以上忙しい。前夜、またしても教員室で一夜を過ごすはめになってしまいました。もちろん、一夜というほどではなくて、3時間ばかりの睡眠ですが、やはり不摂生の反動は大きかった。昼食後から猛烈な睡魔に襲われ、体調は最悪。まともに研究発表が聴ける状態ではありませんでしたが、立場上、退席はできず、体力との戦いに苦しんだ1日でした。考えてみれば、12日の学部公聴会以来、これで3度目です。1週間のうち、3度教員室で眠ったということ。風呂にも入らず、髭も剃らず・・・
発表会終了後、ただちに部屋に戻って、ソファで仮眠を取り、目覚めたら夜です。そして、わたしは毎晩「すきや」に出かける。大学の近くにはなにもないから、車でレストランをさがすのですが、「すきや」がいちばん速いんです。待ち時間がない。納豆定食、焼き鮭・豚汁定食、牛皿おろしポン酢定食をローテしながら、それぞれに冷や奴をつける。年寄り向けの低カロリー健康メニューですが、今日は珍しく温玉カレーセット(豚汁・冷や奴付)にしました。すると、目の前に野郎があらわれた。教育文化財団の発掘調査技師くんであります。いまはハマダバダ1号の部下になるのかな?? 近くに住んでいるのだそうです。久しぶりに会えて雑談に花が咲き、100円のホットコーヒーをおごっちゃいました。

大学に戻って、修復建築スタジオに。いまいちばん心配なのは、「鳥取城三ノ丸高等学校」の模型制作です。公聴会に間に合わなかったんですから、卒業設計展に間に合わないなら落第だ・・・ちょっと、不機嫌なんです。大学院の公聴会でも、若干1名の指導教員が不機嫌でしたが、こんどはわたしでございます。原因は体育館の配置と断面図。建築になってないんだもの。先週の公聴会では、副査を務めた他研究室の女子学生の木造建築設計に対して、「あとで恨まれるから言いたくないだけど、でもやっぱり言っちゃいますと、これ、建築になりませんね・・・」と批評した自分の足下で、「建築にならない設計案」が進行している現実をこんな段階になって知り、いま何人かを集めて対策を練りました。結局、某院生(ホカノじゃないですよ)が尻ぬぐいをしております。
体育館については、前にも申し上げたとおり、1コート規模のものを2ヶ所に分散配置します。うち一つは第1グラウンドと第2グラウンドの境に配することにしていたのですが、テニスコート2面によって配置が圧迫されていたので、テニスコートも第2グラウンドとともに移転することにしました。第2グラウンドとテニスコート2面の敷地は一体化して「籾蔵サイトパーク」に生まれ変わらせます。
さて、テニスコート2面と第2グラウンドの移転先は、常識的には内堀に近い史跡外でしょうね。今は「どこか」と言っておくしかありませんが、悪知恵を授けてくれた御仁がおります。県立高校の近隣には小学校が3校もあって、近い将来、統廃合が進むから、空き地になった小学校跡地に移転すればいい、というのです。かれは高校全体の「移転」を主張しているのですが、小学校の敷地に高校の機能のすべては納まりません。わたしたちが主張する移転は「第2グラウンドとテニスコート2面」のみです。
さらに、ふと思いついたことがありましてね。天球丸の活用が宙に浮いているんです。あそこは石垣の解体修理にともなって、すでに(行政側が)遺構をずいぶん壊してきているので、三ノ丸よりも建物が建てやすい。思い切って校舎にしちまえ、とまでは言いませんが、芝生張りの第2グラウンドにしたって問題ないだろうと思うのです。ただし、球技には使いにくいですね。ボールが崖下に落ちてっちゃうもんね。高いフェンスを設けると目障りだし・・・そうだな、ジョギング専用のグラウンドにはなるかな・・・いまの三ノ丸高等学校案と同じく、周囲に櫓と塀を復元すれば、一部の球技の練習ラウンドになりますね。灌木と生垣で囲んでしまうだけでもかなり違うでしょう。
駐車場サッカーの経験に照らせば、フットサルぐらいならできるかもしれません。テニスだっていけるんじゃないかな。グラウンドとまではいかないにせよ、天球丸には芝生を張りつめ、周囲に生垣をめぐらせて高校生と市民が共有できる運動公園ぐらいにしたっていいんじゃないでしょうか。べつにそうしなくても構いませんが、二の丸の整備と差別化する工夫はどうしても必要でしょうね。
- 2010/02/20(土) 00:00:32|
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