
3月6日(土)。「学生と考えるとっとりのまちづくり」の意見交換会に参加してきました。2009年度の研究助成をうけた鳥取県内外の学生たちがまちづくり活動についておこなった調査研究などの成果を発表し、関係自治体の職員等と意見交換する催しです。
次第
12:30 開場
13:00 開会・挨拶
13:05 学生による調査研究発表(各20分)
1.信原 優子(京都大学大学院地球環境学舎環境マネジメント専攻地球資源計画論分野M2)
「地下(じげ)のもん のための地域づくり
-大山町における耕作放棄地問題に対する聴き取り調査より-」
2.島田 宝明(鳥取環境大学環境情報学部環境デザイン学科4年)
「茅場から考える地域の活性化-若桜町舂米の場合-」
3.大給 友樹(鳥取環境大学環境情報学部環境デザイン学科4年)
「石窟寺院への憧憬-岩窟/絶壁型仏堂の類型と源流-」
14:05 質疑応答
14:15 新たなまちづくり芽生え支援補助事業の発表
4.山村 典子(琴ノ浦まちおこしの会)
「白鳳の郷地域活性化協議会の取組への支援」
5.森 布代(特定非営利法人ラーバンマネジメント)
「鳥取市湖山池周辺での取組」
14:55 質疑応答
15:05 休憩
15:15 意見交換会
・学生3人、まちづくり団体2団体
・関係市町村: 大柄裕(大山町役場)、松原照宗(三朝町役場)、
大賀靖浩(琴浦町教育委員会)、山本博久(鳥取市役所)
16:30 終了
開会の挨拶の後、さっそく学生たちの発表が始まりました。一番手は京都大学大学院修士課程の方でした。大山町の耕作放棄地問題に関する発表だったのですが、島根県の事例も絡めて地域農業の直面する問題点について熱く語っておられました。私は、これまで他大学の学生の研究発表をあまり聴く機会がなかったのでとても新鮮でした。
続いてASALAB論文組を苦しめた、噂の「
黒眼鏡」くんの発表です。彼は慣れた手つきでレーザーポインターなどを駆使し会場の関心をつかんでいました。若桜町舂米を茅場から考えて地域の活性化するための方法を研究していたのですが、公聴会での研究発表にさらに手を加えて厚みのあるものになっていました。
前半の二人だけで、すでに予定の時間を20分オーバー。熱のこもった発表が続いてきたので、私も負けてられません。今回発表するのは、公聴会と大山・隠岐・三徳山シンポジウムで発表した「石窟寺院への憧憬-岩窟/絶壁型仏堂の類型と源流-」です。ただし、世界遺産登録に触れてほしいという要望を受け、教授の講演「複合遺産としての大山・隠岐・三徳山」の一部を抜粋・補充して紹介しました。

その後、まちづくり団体の方々の発表を経て、意見交換会に突入。それがなんと、予期せぬ関係市町村(大山町・三朝町・琴浦町・鳥取市)の方々と学生・団体のパネルディスカッションだったのです。初めての経験だったので、さすがに緊張していると、さっそく黒眼鏡くんに聴衆から質問の嵐が投げかけられていました。これまで彼のヒョウヒョウとした姿しかみたことがなかったのですが、苦笑いしながらタジタジになっているのを目の当たりにし、「うわ、恐ろしい」と少しビビリました。院生の方も返答に苦労されていました。私にもいくつか質問をふられましたが、運よく答えられる範囲のものだったのでホッとしました。驚いたことに、三朝町役場の方はシンポジウムにも来ていただいていたようで、「参考にしなければいけない」などと前向きなコメントもおっしゃっていただくことができました。
ASALABのゼミ生や教授などの身内が一人もいない中での発表は経験がなかったのでとても不安でした。しかし、さまざまな研究を知って意見交換する研究会は刺激的で面白かったです。終了後、たくさんの人に声をかけていただき、とても嬉しかったです。聴きに来てくださった皆さん、ありがとうございました。(黒帯)
※正式名称:平成21年度「学生による全県まちづくり研究事業」
- 2010/03/09(火) 00:00:37|
- 講演・研究会|
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コメント:1
報告を読む限り、評判は上々だったようですね。お疲れさま。1年間の苦労が報われたでしょう。ところで、県から学生に対してなされた研究費助成事業の正式名称は何なのでしょうか。本文に書き足していただければ幸いです。
- 2010/03/08(月) 14:57:13 |
- URL |
- asax #90N4AH2A
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