アシガル君の卒業制作「鳥取城三ノ丸高等学校-史跡と共存する校舎の設計-」が学科賞
銅賞に輝き、『近代建築』誌の2010卒業設計作品集掲載が決まったことはすでにお知らせしたとおりです。今日が原稿提出の〆切日でしてね。3月15日の消印有効。わたしも指導教員として推薦文を書きました。以下に転載しておきます。
推薦文鳥取城下町の北端に聳える久松山。戦国時代から江戸時代の城山である。
いまは山の全域が国の史跡だ。その三ノ丸跡地に県立高校が建っている。
わたしの母校である。鳥取一中時代からすでに130年の歴史をもつ
県立高校の敷地が史跡(文化財)になって50年。校舎の再建計画が
もちあがった。高校側は現地再建、文化財保護審議会は移転を主張し、
譲らない。
再建か移転かの論争が露呈したのは、半年前のこと。
森吉宏くんは、さらにその半年前から「鳥取城三ノ丸高等学校」
の構想を練り始めていた。その副題に示すように、
三ノ丸高等学校プロジェクトがめざしたのは
「史跡と共存する校舎の設計」である。
史跡を文化財として保全しながら活用する媒体として
高等学校のキャンパスをかれは位置づける。
そのキャンパスは、遺跡博物館と史跡公園の複合体でもある。
緑溢れる久松山麓で歴史を体感しながら
高校生活をおくる後輩たちの姿が目に浮かぶ。
森くんの提案に共感する市民が増えないだろうか。
日々念じて生きている。
- 2010/03/16(火) 00:00:21|
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