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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

樗谿神社唐門の写真測量

 以前も、研究室の学生皆で見学に来たことがあるのですが、鳥取市上町に、樗谿(おうちだに)神社という鳥取藩主池田家ゆかりの神社があります。この神社は、初代藩主 池田光仲が徳川家康を祀るために、慶安3年(1650)、日光東照宮から分霊して創建したもので、本殿を始め唐門・拝殿・幣殿が、昭和27年7月19日に重要文化財の指定を受けています。日光東照宮の権現造とは異なり、本殿と拝殿を繋ぐ「石の間」と呼ばれる部分がなく、代わりに幣殿を拝殿の裏側に突出させている。また、本殿を池田家墓所の玉垣と同様に、石造の玉垣で囲っています。

CIMG01322.jpg


 樗谿神社の唐門を史跡 鳥取藩主池田家墓所整備事業で行う、初代藩主 池田光仲墓玉垣の門扉復元に用いる資料として、実測調査させていただくこととなりました。しかし、樗谿神社唐門は、重要文化財の指定を受けており、日頃行っているような、コンベックスを直に当てての実測ができないため、市内で写真測量を行っている企業に写真測量をしていただくこととなりました。調査は、午前9時から始まり、唐門表側の調査は予想以上に順調に進み、研究室から調査に同行したホカノ、キム・ドク(別名:タイガー戸口)、ピエールの三人も、側面の調査(勿論、重要文化財を傷つけないよう、いつも以上に注意をして)を行いました。そのため昼頃には、ほとんどの調査が終わりました。

CIMG01332.jpg


 樗谿神社唐門の扉には、三つ葉葵の紋が彫りこまれており、たくさんの金具を使用した豪華な造りとなっています。扉の裏面も玉垣の外側から確認したところ、同様の造りになっているようでした。今回の調査で、光仲墓を始めとした門扉復元のための重要な資料を得ることができ、本当に良かったと思います。  (ぴえーる)
  1. 2005/11/14(月) 17:15:48|
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