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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

文科省にのりこんで報告会

DSC07714.jpg



 3月も半ばが過ぎ、ついに、ついにこの日を迎えてしまった。「NPOによる文化財建造物活用モデル事業」の報告会です。昨夜から緊張し、ぐっすり眠れませんでした。
 朝7時半の飛行機で鳥取空港を出発し、上京。国内線にのるのは初めてなものですから、緊張しましたよ。経験のあるガードくんが輝いて見えました。東京訪問は2年ぶりだな、と3年次夏休みのインターンシップに想いを馳せました。嗚呼、あのころは若かった・・・
 事業報告会の会場は、虎ノ門の文部科学省第2講堂。文化庁が占拠しているフロアです。時間は午後1時半から4時半まで。報告は事業に採択された12団体が8分ずつ(委員講評を含めて10分)。この短い時間内に、事業の目的、内容、成果、課題、今後の展開を盛り込まなければなりません。
 わたしは鳥取古民家修復プロジェクト委員会学生代表として、全12団体中10番目に発表しました。サポート役が先生で横にどかんとお坐りなっているという構図がおわかりになるでしょうか。客席には鳥取から夜行バスでかけつけた院生2名ときっかわさん、そしてガード君がいます。その他来場者は約80名で、文化庁側の出席者と委員をあわせれば100名ちかい方がわたしのスピーチを聴いてくださったことになります。8分は短いと思っていたのだけれど、他団体の発表を聞いているときは、ずいぶん長く感じました。その後の講評も長い。長い講評に対して反論をする時間がないことに発表者側はストレスを溜めているようにも見受けられました。

NPO02宇田川

 いざ、自分の順番になると、緊張で手が振るえはじめました。1~2年前に先生が六弦倶楽部の練習会で「足が震えてギターが上下に振動する」と言われていましたが、今日はその気持ちがよく分かりました。嗚呼、エンターキーを押してるつもりなのに押せてない。ノミの心臓なのです・・・途中ミスもあり、さらにあわてる私。なんとか発表が終わって、講評をいただきました。いきなり、わたしたちの申請の採択可否が委員会で大激論になったことを教えられました。まぁ、そうでしょうね。他のNPOは純粋に文化財の「活用」をテーマにされていますが、わたしたちの場合、「セルフビルド&ゼロエミションによる民家の持続的修復」という題目が示すように、「修復」をテーマにしています。しかし、「修復」こそが「活用」であり「管理」であるという信念をもって、この1年間、公開ワークショップなどのイベントを開催してきたのです。講評担当の委員からは「可能性を感じる」「実質的な事業で面白い案件だ」と高い評価をいただきましたが、最後に「あまりローコスト、ローコストと叫びすぎないように」というご注文もいただきました。これについては、あとで先生が委員長にご挨拶にあがられた際にも同じコメントをいただいたそうです。たしかに、今回の発表ではローコストを強調しすぎたかもしれませんが、わたしたちの説明不足が「偏見」を生んでいるような気がして仕方ありませんでした。

NPO01紙


 報告会では、講評に対して反論する時間が与えられていませんでしたので、ここに書いておきます。

  1)鳥取のような過疎地の現実をご存じないから、やや高い目線でそのようなコメントをされる
    のではないか。県東部だけでも430棟の民家が現存し、うち30~40%が空家化する
    現状にあって「ローコスト」を主張しない限り、県民が民家を残そうという意欲を保てない。
    全国で3番目に県民所得が低い県であり、文化財にはお金がかかるといっても、東京の
    ような大都市で生活をおくらている方がたには過疎県の実態が分からないのではないか。
  2)たとえば、建具の修復を例にとるならば、新品の建具を購入するより費用をかけている。
    それは「材料のオーセンティシティの維持」と「廃棄物に近い建具のリユース」を目的と
    した結果である、「ローコスト」だけに拘っているわけではない。

 実際に自分が発表すると時間は一瞬、すぐに終わるもので、あれ、もうおわっちゃった、と感じます。

NPO03文化庁

 他団体で印象に残っているのは、エプロン姿で報告会に来た栃木・蔵の街かど映画祭実行委員会が発表した「栃木・蔵の街かど映画祭」ですね。商店街の方でして、いつもの格好でプレゼンするアピールを、とても面白く感じました。そのNPOには、学生も参加していて、最後の意見交換では、「学生がNPO活動に参加することの意義」を質問されました。最後まで、声を発さないように決めていた先生が、司会の要請に応えてこれに答えるはめになりました。ぷっと吹き出してしまった先生を見て、思わず笑ってしまいましたよ(笑)。目立ちたくない、ということで、坐ったままでスピーチされました。
 他にも、わたしと同じ4年生が来て、コメントをしていたNPOもありましたね。学生と連携している団体も多く、収穫の多い一日でした。このような機会をあたえていただいた文化庁に対して、深く感謝申し上げます。

 会が終わった後は、他のNPOのみなさんから名刺をいただきました。「期待してます」「いろいろ参考になりました」など、うれしい感想を聞くことができました。発表することで、交流の幅が増えるのはすばらしいことだと思います。名刺をいただいた皆様には、マニュアルや報告書が出来次第、送らせていただきますので。ありがとうございました! (黒猫)

 program20100317_20100319200059.jpg NPO04打ち上げ
↑プログラム     ↑打ち上げ@虎ノ門

  1. 2010/03/20(土) 00:09:00|
  2. 講演・研究会|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:1
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コメント

お疲れ様でした。これまではホームでの発表でしたが、今回はアウェーのど真ん中にいるような感じだったでしょう。発表会の形式は大学の公聴会のようでした。いや、発表時間は公聴会よりも短い。卒論中間発表会がこれくらいの時間だったかな?? なにより講評が一方的であるところが公聴会のスタイルだな・・・いや、公聴会の場合は「質疑」だから、質問に答えることもできるし、講評に対する反論だってできなくはない。講評が一方的であることは、事業そのものが一方的であることの象徴のように感じました。上位にあるのが事業主体(文化庁)と委員会であり、NPO等団体はそこから指導・助言をうける下々の側だという関係ができあがっている。大学ではどうなのか。いまは「授業アンケート」というものがある。シンポジウムを開催する場合でも、「質問・意見・感想のアンケート」を配布する。今回の発表会では、そのような配慮がまったくなかったことを残念に思います。来年度、わたしたちが申請することはありませんが、事業主体と採択団体の双方向のコミュニケーションができる事業に脱皮してほしいものです。
  1. 2010/03/19(金) 23:14:45 |
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  3. ルパン #90N4AH2A
  4. [ 編集]

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