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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

吟遊詩人の再会(Ⅲ)

 キャロル・キング&ジェイムズ・テイラーの『ライブ・アット・ザ・トルバドール』(CD&DVD)が届きました。「先行予約」しなかったのは大正解でして、発売後、ただちに中古品が出回り、安く仕入れることができました。良かった。武道館ライブの原型となった2007年のライブ音源であり、ジェイムズ・テイラーのファンとしては嬉しい限りですが、正直、なにか足りないなという感想を抱いてしまいます。
 まず車中でCDを聴き通しました。わたしの車のオーディオはおんぼろなので、音が悪いから仕方ない・・・大型テレビでDVDを視ればまた印象も変わるだろうと期待していたのですが、映像を視ても結局なにも変わりませんでしたね。
 ギターの音が聞こえてこないのですよ。J.Tファンにとって、かれの生ギターの音が聞けないのは「残念」を通りこして「苦痛」です。あの柔らかくて低い歌声の伴奏に、かれが自ら弾く独特のフィンガリング・ギターがあるから、わたちたちは安心し満足できる。鍵盤担当のラリー・ゴールデンだけを従えた『ワン・マン・バンド』は、その点、J.Tファンの極楽でしたね。同じライブでも、トルバドール倶楽部のそれは全然ちがっている。第一にセクションの演奏が五月蠅いのです。とくに、ダニー・クーチのギターがよくない。武道館のときより控えめのリードで、その点は評価してあげないといけないのだけれども、なによりギターの音色がよくありません。J.Tのバラードにあわない。J.Tのギターがクーチのエレキギターに掻き消されている。J.Tの伴奏にはクーチのいないセクション(リー・スクラー&ラス・カンケル)だけのほうがいい。もっというと、カンケルはたまにドラムスを叩けばいい。大半の曲ではコンガかカホーンでも触ってくれてれば十分です。あっ、そうか・・・こうなると、キャロル・キングのピアノについても触れないといけませんね。やはりJ.Tファンにとってはないほうがよい楽器です。だって、ピアノの音が大きくて、ジェイムズのギターが聴こえにくいんだもの。DVDを視ていて、アンドリュー・ヨークのコンサート(@カザルス・ホール)を思い出しました。途中から日本人の女性ピアニストがでてきて、「サンバースト」まで共演してくれたものだから、肝心のヨークのギターが聴こえにくくなって、欲求不満に陥りました。そもそもギターとピアノの相性がよくないのだという話をそのとき書いたように記憶しているのですが、「ワン・マン・バンド」におけるラリー・ゴールデンの伴奏はジェイムズの声とギターを両方ひきたてていて見事でした。

 今回の感想は、圧倒的にJ.Tファン側からのものです。C.Kファンがどういう感想なのか分かりません。下はニューヨークでのJ.Tのライブ。曲はキャロル・キングの「君の友だち」です。これくらいの控えめな伴奏がジェイムズの歌とギターによく合いますね。



 ついでに同じビーコン・シアタのライブから「ファイア・アンド・レイン」。若いころ一所懸命にコピーした曲です。チェロだけの伴奏で、やはりジェイムズの歌声とギターを引き立てていますね。それにしても、凄いアクセス・・・




  1. 2010/05/26(水) 13:00:24|
  2. 音楽|
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