生物多様性を表現する緑化パーゴラ 周囲にパーゴラを設けて、その周辺に生物多様性を表現する植栽を施す。
パーゴラに絡める蔓性植物 南側は、秋に紅葉するナツヅタを主とし、覆屋東側の一部のスペースにスイカを植える。また、水路の上部にはプランターを設け、そこにナツヅタなどを植える。東側は、全体に朝顔・昼顔を這わせ、入口から南側半分は四季咲きの赤いつるバラとカボチャ、北側半分にはパーゴラ上部に吊るしたプランターにキイチゴを植える。キイチゴは春と秋に収穫できる2種類を併用。北側は東の2/3のスペースにキウイ、北側の西の1/3スペースには春に咲く白いつるバラと四季咲きのクレマチスを植える。西側は、北側から続いてウッドデッキ手前まで春咲きの白いつるバラと四季咲きのクレマチスを植える。ウッドデッキにはプランターを吊るし、そこにゴーヤとヒョウタンを植える。室内からの眺望を阻害することがないよう、主にパーゴラの柱に蔓を這わせる。残りのウッドデッキから南側には藤を配する。
また、ウッドデッキを除く全体には常緑のフユヅタを這わせるため、冬でも緑がある。
パーゴラ以外の植栽 南側の車道から続く歩道の周辺にはアジサイやサザンカを配する。現在歩道沿いに植えられている桜の木は、位置をパーゴラの外側(東側)に移してそのまま利用する。北側のパーゴラの外側にはジューンベリーやユスラウメを植栽し、花や実、さらに紅葉を楽しめるようにした。さらに、既存植物の山吹を移植する。西側のウッドデッキから伸びる橋の南側には小さな畑を設け、大根やジャガイモ、赤カブを栽培するよう計画した。
そして、北側パーゴラの内側(ピロティ部分)には、屋根がかかるラインの下部に庭石(できれば佐治石)を並べ、そこには岩松(イワヒバ)を植える。その外側のパーゴラがかかる部分は「杉苔の絨毯」とする。また、雨水貯水タンクと北西のパーゴラのコーナーとに囲まれた部分には、ツワブキを配する。ツワブキは観賞用だけではなく、茎を佃煮などにして食用にすることもできる。
下の全体平面図をクリックすると画面が拡大し、植栽する植物を画像として確認できる。

ここからは、季節によってどの植物が花を咲かせ、実をつけるのかなどを紹介する。
季節ごとの変化 春:赤いつるバラ、キイチゴ、桜、キウイ、ジューンベリー、ユスラウメ、山吹、
白いつるバラ、クレマチス、大根、ジャガイモ、赤カブ、藤は色とりどりの花を
咲かせる。また、キイチゴは花の後に実を収穫できる。
夏:スイカ、アジサイ、赤いつるバラ、朝顔、昼顔、カボチャ、クレマチス、ゴーヤ、
ヒョウタンは花を咲かせる。また、スイカ、カボチャ、ジューンベリー、ユスラウメ、
ゴーヤ、ヒョウタンは実をつけるので、収穫できる。
秋:赤いつるバラ、キイチゴ、クレマチスは花を咲かせる。そして、キイチゴ、キウイ、
ゴーヤ、ヒョウタン、大根、ジャガイモ、赤カブは収穫できる。また、ナツヅタや
ジューンベリーを中心として紅葉を楽しめる。
冬:サザンカが花を咲かせる。また、全体に絡むフユヅタや杉苔、ツワブキなどは常緑
なので緑を保っている。しかし、実際は雪景色?
西側立面からみる四季の移り変わり 春:北側には白いつるバラが咲き、南側には紫の藤の花が咲く。ゴーヤは黄色、ヒョウタンは白い花を咲かせる。
夏:つるバラの後にクレマチスが咲き、ゴーヤとヒョウタンは実が成長していく。
秋:覆屋に這っていたナツヅタが紅葉を迎える。クレマチスは変わらず咲き続け、ゴーヤとヒョウタンは
すでに収穫期を迎えている。
冬:ほとんどの植物の葉が落ちるが、常緑のフユヅタが全体にからまっている。実際は冬景色?
以下、四季の移り変わりによる植物の変化については、ヒノッキーが描いた下のイラストを見ていただくのが、一番わかりやすいだろう。(部長)

春

夏

秋

冬
- 2010/06/18(金) 13:04:17|
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