網代漁業協同組合への取材依頼(漁業班) 6月17日(木)。7月末におこなわれるプロジェクト研究発表会まで時間的余裕がなくなってきた。ということもあり、「漁業」班と「祭り」班に分かれ行動することになった。私の所属している漁業班3人は、教授とS先輩とともに網代の漁業協同組合を訪問した。先週のプロジェクト研究の時間に、サザエ漁に使うカンコ(磯船)の手入れをしておられる漁師の方に勧められた通り、網代の漁協に乗船の許可を得ることが目的である。私たちの突然の訪問にも拘わらず、副組合長理事の生越さんが丁寧にご対応くださいました。漁協入館後、早速、教授が私たちのために、理事さんに私たちの研究の内容などを説明された。その話に応じ、職員の方も網代の漁に関する話など、さまざまな説明をしてくださった。そのお話によると、網代では毎週金曜日が休漁日で、土日は漁に出るが、土曜日は市場が休みになる。貝類の素潜り漁は金曜日を除き、天気が良く、波が穏やかな日(凪)の午前8時30分~午後1時の間におこなっている。漁に出るかどうかの判断は、前日の夜の天候で決めるという。雨天の場合、海中の砂によって海水が濁ってしまい、収穫できる量が知れているので、漁には出ないからである。この漁では、サザエ、岩ガキ、アワビ、モズクなどが獲れる。また、それぞれの漁協には漁業権が定められており、網代は東側を鴨ヶ磯の辺り、西側は岩戸までと決められている。
素潜り漁に関するお話を伺った後、いよいよ教授が本題に移った。「よろしければ、素潜り漁に出る漁船に同行させていただきたいのですが…」。その要望を聞いた理事さんは、笑顔で「担当の者に聞いてみます」とおっしゃった。OKの返事をいただいたわけではなかったが、私は理事さんの口調や表情などから、良い返事をいただけるのではないかと期待した。今後は総務課の前田さんと密に連絡をとりあうことになった。また、図々しいようだが、私たちはアゴ(トビウオ)漁にも同行できればと考えていた。しかし、アゴ漁に関する要望は、岩美町役場のほうで管理されているようで、そちらに伺うように勧められた。
最後に、教授がジオ・パーク認定に伴う、村の変化について伺った。職員の方のお話によると、市場に来られるお客さんのうち、新聞やニュースなどで、ジオ・パーク認定の話を知り、興味を持って訪れたという方が増加しているようだ。
網代の漁協でお話を伺った後は、近くのお店に寄り、教授にバニラとイカスミのミックスソフトクリームを奢っていただいた。ほのかなバニラの甘さと、イカスミ独特の甘さが上手くマッチし、何とも言えない美味しさが私の口のなかにひろがる。もちろん、この話は祭り班のメンバーには内緒である。次に、一行は網代の船着き場へ行き、教授が毎週の定番と化している「暖簾干し」のスルメイカを買った。このスルメをビールのお供に、TVでワールドカップを観戦すると最高だと、教授は仰り、併せて優勝候補筆頭のスペインの敗因について熱弁をふるわれていた。たとえば、
「センターバックの二人が上がりすぎだ・・・調子にのっちゃいけない!」
といった調子でした。
その後は、祭り班と合流するため、一行は田後の漁港へ向かった。しかし、祭り班は田後漁協で熱心にヒアリング調査の最中であり、今回は合流を断念した。また、1年のS君に絶対に譲れない大事な用事があったので、私たちは一足先に大学へ帰った。来週以降のスケジュールを話し合うため、22日の火曜日に全員で集まることになっている。(環境マネジメント学科2年M.Y)

↑夕方の田後でみたワカメの「簾干し」(2枚の写真とも)
- 2010/06/24(木) 00:00:39|
- 景観|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0