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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

拝啓、岡田監督(Ⅲ)

 はぁ・・・なんとか間に合った。今日は土曜日なんだけど、環境大学の開学十周年記念式典があって、日本対オランダ戦を控えているとはいえ、欠席するわけにはいきません。式典後の記念講演会、尾池和夫さんの「変動帯に生きる」はとてもおもしろかった。尾池さんは元京大総長で、日本ジオパーク委員会の委員長でもあり、「ジオパーク・トレッキング」プロジェクトのメンバーはぜひ聞いてほしかったですね。いや、愉快で刺激的な講演でした。プロにもアマにもうける講演というのはこういうものだということを教えていただきました。とくに最初のひと言がばか受けでしたね。満場拍手の渦。あのシーンは、いつかユーチューブにアップされるんじゃないでしょうか?
 というわけで、講演が終わったのが午後3時半。オランダ戦のキックオフが8時半だから余裕の運転だとおもっていたら、またしても宝塚トンネルで12キロの大渋滞・・・それでも、こうしてなんとか間に合いました。

 オランダ戦の先発はカメ戦と同じか・・・トルシエや金子-Swatte-達仁はメンバーの入れ替えを強く示唆していて、わたしもより守備的な陣形・戦術をとるべきと思っていましたが、岡田監督はメンバーを変えなかった。心配なのは、イエローカードを1枚もらっている選手が2枚めのイエローをもらってデンマーク戦に出場できなくなること。オランダ戦はなんとか2点差までにとどめて、決戦となるデンマーク戦にかけるべきだとわたしも思ってましたが、さてどうなるか??

 前半終了。いまのところ、理想的な展開。「パチンコの釘」大作戦、奏功中ですね。やっぱり監督はこのブログを読んでいる?? 
 本田はトラップ、もう少し丁寧に!

 後半8分、やはりスナイデルか・・・いいキーパーなら防げたな・・・

 0-1の敗戦。上出来です。
 しかし、驚いたな・・・キャプテンの長谷部まで下げて攻撃陣を3名も投入するなんて、信じられない。トゥーリオを前線にあげるべき試合ではありません。1-1でドローにするのが最善ではあるけれども、0-2にされたら大変だ。0-1で良いです。デンマークは0-2でオランダに負けたのだから、0-1で終われば御の字ではありませんか。いまの日本の目的はオランダに勝つことではない(また、勝てるほどのチーム力もない)。グループリーグを突破することです。デンマーク戦が引き分けでも良い状況をつくれる可能性を残した点で非常に価値ある試合でした。評価すべき結果です。
 2試合を終えて、勝点3、得失点差0。次の試合こそが決戦。デンマークvsカメルーン戦の結果を待ちましょう。


 デンマークが2-1でカメルーンに逆転勝ちした。最善ではないが、デンマークの1点差勝利は予想どおりの結果であり、日本にとって悪い風ではない。
 かりにデンマークが3点めをとって2点差にしていたら、日本に逆風が吹いていた。デンマークに勝ちきる必要があるからだ。ところが、1点差なので「引き分け」でよい。引き分けで決勝トーナメントに上がれる。いま日本に求められているのは、デンマークに勝つことではなく「引き分け」で終わる力である

 デンマークも日本も勝点は3。得失点差はデンマークがー1、日本が0である。こうなることは十分予想された。だから、日本はオランダに「引き分ける」ことよりも、1点差のまま負けて終わることが重要だったのである。かりに、日本がオランダと引き分け、総勝点が4まで伸びていたとしても、第3戦に負ければ、デンマークが上にあがる。ところが、勝点3の得失点0でも、負けたら終わり。「引き分け」なら16強だ。オランダと引き分けても、0-1の敗戦でも結果は同じということだ。だからこそ、オランダに2点めを取られてはならなかった。攻撃陣を3人投入する必要はなかったし、トゥーリオを前線に上げる必要もなかった。

 現実に目をむけて戦ってほしい。民放の解説者や中田英寿は、オランダ戦の後半のような「攻撃的サッカー」を求めていたが、それは間違っている。いま日本に必要な戦術は、カメルーン戦やオランダ戦前半でみせた「守備的サッカー」である。そして、デンマークと「引き分ける」力だ。いま日本の4-1-4-1は十分機能している。このフォーメーションを最大限活かした堅守速攻の戦術により、トーナメントを勝ち抜いてほしい。
 守備的であることを恥じてはいけない。

 繰り返すけれども、いま日本に求められているのは、デンマークと「引き分ける」力である。

  1. 2010/06/19(土) 08:00:32|
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