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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

網代のサザエ漁 -ジオパーク・トレッキング番外篇(Ⅳ)-

サザエ漁1


 7月2日(金)。天気はあいにく曇り。なぜ、「あいにく」なのかと言うと・・・今回のテーマは「サザエ漁の現場取材」だから。そう、サザエ漁に同行するので、雨が降るといろいろ大変なのである。3限目の講義が終わってすぐにロータリーに集合し、大学院生の先輩と合流して網代港へ出発! 無事、網代漁協に到着し、漁協のMさんに挨拶して待ち合わせ場所に行ってみると・・・すでに漁師さんが何人か来ていらっしゃった。開始時刻をこちらの都合に合わせていただいたこともあり、「早く乗りぃ!」と言われたので、急いでライフジャケットを身につけてカンコ(磯船)に乗船。船に乗ってから、漁師さんの運転でサザエの漁場へ移動。ここで一つマメ知識を・・・。

 山陰海岸では、岩ガキが名産である。今回同行していただいた漁師さんがまだ若いころ、それを捕る事ができたのは網代港の近くにある駟馳山(しちやま)のふもとの磯辺であった。しかし、たくさん捕りすぎたため、その漁場のカキやサザエなどの貝類が全滅してしまったそうだ。そこで人間が造ったのが、人工の漁場である。網代港の防波堤の近くにそれはある。海底に砂などを敷き、平らにする事で、形の良いカキを捕ることができるのである。さらに、防波堤にあるテトラポットの間には、サザエやアワビなどが集まるので、これらも捕採できる。


サザエ漁2


 さて、このようなたくさんの貴重な話を聞いているうちに船は漁場に到着した。到着した途端、漁師さん達は足ビレなどを装着して漁を開始した。私たちはその間、ビデオカメラやデジタルカメラを使って撮影したり、漁協の方がたにお話を聞いたりしていた。そうこうしているうちに、漁師さんたちはどんどん捕採した貝を船上に揚げていった。捕れたものを見てみると、当たり前だが、見るからに新鮮で元気に動いていた。中には、あの高級なアワビまでもが入っており、カキやサザエもそれに負けず劣らず、凄く大きくて美味しそうだった。30分は経っただろうか・・・ずっと素潜りをしていた漁師さん達が船上に戻って来た。私たちは大漁だと感じたが、漁師さんは「昔の方がもっと良いものがとれた」と寂しそうに語っていた。
 その後、漁師さんのご好意でボートで山陰海岸を見に行くことができた。私は以前、遊覧船に乗って観賞したことがあるが、カンコなら至近距離までいける。スイカ洞門や千貫松島などの特徴な地形をじっくり観察する事ができた。一通り見て、漁協に帰ってきた時には、もう既に17時に近づいていた。やはり、楽しい時間は早く過ぎるものなのだな、と再認識!
 漁師さんたちと別れてから、網代の船着き場で漁師さん達が集まっている所へ行き、「山立て」のことなどについていろいろ話を聞くことができた。また、ありがたいことに今回のサザエ漁で捕れた戦利品をすべて頂戴した。いただいた土産は、タクオさんが報告されているように、ブラジルが敗北したあの夜、すべてて美味しくいただきました。
 最後になりましたが、今回、サザエ漁調査に協力してくださった網代漁協ならびに網代の漁師のみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。(環境マネジメント学科1年S.K)

サザエ漁3



  1. 2010/07/11(日) 00:34:45|
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