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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(Ⅸ)

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発掘調査再開の前に

 8月16日(月)。世はまだお盆です。摩尼寺の本堂に参拝される方も普段とくらべて多かったですね。11日からわたしたちもお盆休みだったわけですが、発掘再開までの間、台風や猪などの野生動物に遺構が荒らされていないか、ちょっと心配でした。台風の天は恵の雨かも、アーメン・・・遺構は多少の湿気もあったほうがみやすいのですが・・・
 少々不安が胸をよぎりながらも、早速現場に上がりました。まさに不安的中といったところでしょうか。先日通過した台風のせいなのでしょうか、ブルーシートが一部はがれていて、一部に水が溜まっていました。まず、この水のかき出しからおこなわなければなりません。ブルーシートを持ち上げて運べるようにするまで、各自、柄杓とバケツを手に取り一斉に溜まった水をかき出します。やっとの思いでブルーシートをめくると遺構の一部が、猪ならず、モグラ?に荒らされていました。掃除が必要です。

 まず発掘区を拡張するため、エアポートさんと轟は新たに設けたC区・D区の縄張りをおこないました。その間に部長さんが実測用のグリッドを引くため、トータルステーションの準備を進めていました。前回のブログでも書かれていたように、発掘区をさらに小分けする小区画のグリッドが絶対方位からずれていたことが判明したため、実測用に東西南北にあわせた正確なグリッドを引かないといけないのです。C区・D区の縄張りを終えたころには、トータルステーションの準備が整っていました。しかしここでトラブルが発生してしまいました。基準点としてトータルステーションにBM(ベンチマーク)のGPS座標を入力するのですが、うまく表示されません。どうやらGPS座標の度分秒(例:0°00’00’’)をメートルで入力すると誤差が大きくなるようです。このままではグリッドの設置ができないため、インターネットを介して座標を調整する必要がでてきました。この作業は大学に戻ってからおこなうことにしました。

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 本日の実測用のグリッド設置が不可能となったため、昼食をとりながら全員で協議し、昼休憩後、モグラ?被害をうけたA区・B区の掃除をおこなうとともに、A区・B区の残りの部分とC区・D区を遺構カードに書き込みます。今回遺構カードに書き込んだ部分と以前から書いていたA区・B区の部分をあわせ、1/50の縮尺で発掘区全体の縮図を作成します。これは、全体の遺構検出状態や遺物の出土状況などを知ることはもちろん、建物跡をまとめるにあたって非常に重要な基礎資料となります。

 次回の作業では、まず実測用のグリッドを引いて、実測可能な状態にしなければなりません。それからA区・B区の実測とレベル測量をおこない、畦の表土を剥いでいきます。これからの作業を効率よくこなさなければ、あっという間に夏が終わってしまうでしょう。気合を入れてがんばらなくてはなりません。

 さて、17日からOBのチャックさんが調査に参加されます。お盆前にはホカノさんにもお手伝いいただきました。発掘調査を通して、OBの方々と一緒に作業できることをとてもうれしく思います。(轟)

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  1. 2010/08/18(水) 00:00:41|
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