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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅤ)

縮図トレンチ圧縮


七転八倒 水糸配り

 8月22日(日)。高校球児の戦場、甲子園は昨日で幕を降ろしてしまいました。それにひきかえ、われわれの奥の院での戦いは、まだまだ佳境です。ASALABもグラウンドの球児たちに負けず劣らず、爽やかな汗を流していますよ。
 さてさて、相も変わらず暑さ厳しいなか、遺物の取り上げと、実測用水糸配りの作業をおこないました。

 実測用の水糸は、部長さんが図面上に作成したグリッドのポイント位置をトータルステーション(TS)で算出し、ポイントとポイントを水糸で結んで、X軸・Y軸(縦横)2mごとの正方形を作っていきます。
 X軸・Y軸にそれぞれ2本ずつラインを引き、コンベックスで2mごとに印をつけ、印上に水糸を引いて2mグリッドをつくっていきます。グリッドの一部は崖状になっている部分にもかかっており、土地のレベル差に加えて切り株などによる凸凹が激しく、作業は難航、まさに七転八倒の一日でした。

 お昼休憩を挟んだあと、女性陣が実測用グリッドとの戦いを続けているころ、男性陣は遺構カードへの書き込みと取り上げを終えました。4つのトレンチの遺構カードをいちおう書き終えましたので、その縮図を上に示しておきます。これまで、A区、B区とか勝手気ままに説明してきましたが、この平面図をみていただけば、その意味は少しは理解していただけるだろうと期待しております。なお、A、B、C、Dの区割りが時計回りでも反時計回りでもなく、クロス進行になっていますが、これは遺構検出をおこなった順序に対応しています。
 さて、遺構カードを書き終えた男性陣は、崖の草刈りを敢行。こちらも急斜面での作業ですので、ときに滑ったり、崖の表面が崩れかけたりと・・・七転八倒。礎石らしい石が3つほど固まって発見されましたが、この3つ以外は今日のところ収穫はありませんでした。とはいえ、日々なにか新しい発見があるのですから、本当に行くたびなにかしら歓声をあげている気がします。礎石に関しては、「あたりや(よく遺物などを堀りあてる人のこと)」のみなさんが今後ざっくざっくと掘り当ててくださることでしょう……きっと。
 夕方になる頃には、グリッド張りも完了させることができました。

 明日23日(月)は、いよいよ実測です。これに備え、大学に戻ってから追加のアルミスタッフとコンベックスを車に積み込み、準備万端。明日の行き帰りはこれらの荷物を抱えての行程になりますが、転ばずに現場にたどりつけますように……。毎回現場直前で待ち構えるつづらおりの急斜面に気が遠くなるドゥンビアでした。(きっかわ・ドゥンビア・どんべえ)

 20100822_4.jpg 20100822_5.jpg

  1. 2010/08/24(火) 21:27:35|
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