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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅢ)

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謎の安山岩盤

 9月14日(火)。水抜きが終わると同時に、実測・レベル測量に移行し、下層遺構の掘り下げをおこないました。

 実測・測量終了後まずC区の西に向かって延びる畦に沿って、新たなトレンチを50cm幅で設定し、凝灰岩の石敷がどこまで伸びているのか確かめたたところ、30cm程度掘り進んだところで、凝灰岩が途切れてしまいました。やはりB区L字トレンチと同じように、いきなり垂直に岩盤が消えていきます。B区L字トレンチでは一度岩盤が消えてから、少し掘り進むとまた凝灰岩が発見されたのですが、C区で設定した新たなトレンチでは凝灰岩の面的な広がりはないようです。岩盤が消えてからは凝灰岩混りの整地土が続きますが、この辺りは黒灰土が厚く堆積しており、崩れやすい土のため、断面を観察する際に気をつけなければなりませんね。
 またこのトレンチでは畦の上に残した礎石も含んでいます。掘り下げた段階で礎石の下に根石のような石が発見されました。この礎石は断面観察により生きているか死んでいるかがわかることでしょう。

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↑C区畦沿いに設定したトレンチ

 前回、凝灰岩混りの黄灰土が検出されたD区の北側は、トレンチの半分を掘り下げることにし、作業を進めていると安山岩と思われる大きな石が2つ発見されました。これはどうやら自然石であり、凝灰岩混りの整地土にくい込んでいる状態でした。この安山岩の上部が平らであれば、礎石の可能性もあります。問題はこの安山岩が凝灰岩の岩盤のように伸びて広がっているかどうかであり、その場合どの方向に向かって伸びているかです。この日は作業時間が残り少なかったため、安山岩付近の掘り下げ調査は次回に持ち越しとなりました。

 B区L字トレンチの断面を精査していたところ、この日に掘り下げていたC区と同じように黒い土(黒灰土)が厚く堆積しており、先生によれば、黒灰土の上に乗っているB区内の礎石はほとんどが死んでいる可能性があるとのことです。しかし現段階ではB区内のすべての石が死んでいるとはいえないため、いずれ黒灰土とそれ以外の範囲を特定し、生きている石を見極めなければなりません。(轟)

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↑D区北側のトレンチで検出された安山岩


  1. 2010/09/24(金) 21:31:22|
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