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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅣ)

D区東側崖トレンチ


崖際の遺構と遺物

 9月15日(水)。朝から雨が降っており、前日と同じく、雨脚が強まったり弱まったり。しばらく麓の駐車場で待機していると、雨が弱まったため、現場を目指しました。現場では、前日の雨で溜まった雨水を抜き取るのですが、また強い雨が降り出しました。天気が回復しそうにないため下山し、一時大学に戻ることに。
 大学に戻ってからしばらく内業をしていたのですが、徐々に天候が回復していき、午後から再び現場に上がることにしました。

 さて、午後からの僅かな時間ですが、下層遺構の堀り下げに着手し、前日発見されたD区の安山岩盤の部分と、谷側の落ち込み、武蔵が担当していたA区の谷側のトレンチの残りを掘り下げることにしました。
 安山岩盤の部分を半割りし掘り下げていくと、2つの安山岩はつながっていることが分かり、担当していたエアポートさんによると、この安山岩はさらに伸びているかもしれないとのこと。どの方向に向かって伸びているかは分かりませんが、次回に少しひろい範囲を掘り下げることになりました。

 安山岩盤のすぐ近くのD区崖側は以前部長さんが担当されており、土器が数点出土した場所でありますが、ここはまだ黒灰土が多く残っており、東壁に沿って掘り下げることにしました。この場所は平坦地内でもっともレベルが低い場所であり、固い整地土が続き掘り下げに時間がかかる畦近くで地山が確認できていないため、地山を確認できる場所となるかもしれないと期待をもっているのですが・・・
 D区崖側を掘り進めるとお盆過ぎにチャックさんが発見された安山岩(当時は凝灰岩と判断していた)は浮いていることが分かり、上から転がり落ちてきたものと判断しました。この辺りには転がり落ちた石が多く、中には抜き取られた礎石が混じっている可能性があります。また落ち込みが始まる辺りで、今までより比較的大きな土器片が発見されました。黒灰土の中から検出されたものですが、ここは表土と下層基壇度の境であり、掘り下げているほかのトレンチと比べてレベル差がかなりあるため上層に伴うものか下層に伴うものかはまだ分かりません。最後の土層観察であきらかになるでしょう。

つながる安山岩 D区の転がり落ちた石 D区で発見された土器の欠片
↑つながる安山岩         ↑D区の転がり落ちた石     ↑D区の落ち込みで発見された土器片

 また落ち込みの一番下に一つ石が黒灰土に埋まっており、硬い面と軟らかい土の面が分かれているため一番下の部分は土抗があるようです。黒灰土をはぎ終わり次第、この土抗らしきものの範囲も見つけていかなくてはならないでしょう。

 A区の谷側トレンチの残りを北に向かって掘り進めると、検出されていた黄灰土が途切れ、再び黒灰土が姿を現しました。このトレンチの先には大きな木があり、これ以上掘り進むことができません。黒灰土を黄灰土の面まで掘り下げていると、黄灰土が再び見つかるのですが、一部黒灰土が残っていることに気が付き、取り除こうとすると、円形に近い形で穴が開いている様でした。もしかすると下層遺構に伴うホゾ穴かもしれませんが、このあたりは木の根が多い場所であるため、根っこによる撹乱の可能性もあります。(轟)

R0012187_20100925215657.jpg
↑A区谷側トレンチで発見された穴

  1. 2010/09/25(土) 21:59:48|
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