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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅥ)

スリバチ土抗


ホゾ穴付き凝灰岩発見か!?

 9月17日(金)。A区とD区で検出された遺物の取り上げから作業が始まり、下層遺構の掘り下げと断面め線引きをおこないました。

 16日にA区スリバチ状土抗を掘り下げ、礎石のような平たい石を発見した状態で作業を中断したため、引き続きその部分を掘り進めていきました。発見した石のレベルで掘り進めて行くと、すぐ近くにホゾ穴のような孔の開いた凝灰岩を発見。「ホゾ穴」の肩が半分崩れているため、穴の全体は確認できませんが、底部がしっかりと残っているうえに、長形大土抗の凝灰岩岩盤で発見されたホゾ穴とサイズや方位が近く、13日にみつかった2つのピットと前回、不幸中の幸いで見つかった畦上の礎石に加えて、下層に建物が建っていた蓋然性が一段と高まる証拠の発見です。

ホゾ穴付き凝灰岩
↑ホゾ穴付き凝灰岩(元位置からは動いているか?)

 断面の線引きについては、まず先生がお手本とばかりにB区L字トレンチの南壁と北壁の断面に線を引かれました。このトレンチの北壁と南壁は掘り下げる段階で黒灰土の層が西にいくにつれて厚くなっていることが分かっており、そこから下に何層かに分かれています。基本は表土があり、その下には黒灰土、タタキ(上層基壇)と上層遺構に関する土層があり、それより下の凝灰岩が混じった土(下層基壇)や整地土は下層に伴う土層と推定されます。
 さて、B区L字トレンチ南壁と北壁は土層が非常に複雑であるため、発掘調査を十数年経験された先生でさえ線引きに苦労されていました。先生が「難しい」と嘆息されているのに、ぼくたち学生は自分の担当部分を無事に線引きすることができるのでしょうか。おそらくできないでしょうが、どの断面も先生がチェックし、修正されることになっています。これから時間がかかるでしょうね・・・

武蔵の引いた土層の線 学生では、まず武蔵くんがC区西壁の線引きにチャレンジしました(←)。はじめて挑む線引きに戸惑いつつも、太く綺麗な線を引いていきました。これだけ太ければ、ちょっとやそっとの雨で線が消えることはなさそうですね。C区西壁は崖から流れこんできた表土が厚く堆積しており、その下が黒灰土、上層基壇を覆う盛り土となっており、下層基壇は凝灰岩盤であり、その上には、それを隠すための「凝灰岩を含むゼリー状のパック層」があり、それらを見極めなければならないのですが、果たして無事に断面線を引くことができるのでしょうか。

 D区谷側トレンチの残りの掘り下げは進み、遺物も検出され、落ち込み底部にある土抗(炭混じりの埋土)の範囲を特定することができました。この土抗は今後、半割りして断面を観察しながら掘り下げる予定です。(轟)

D区で発見された土器の一部A D区で発見された土器の一部B
↑D区で発見した土器

  1. 2010/09/27(月) 21:31:20|
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