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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅥ)

礎石の掃除


写真撮影に向けて(2)

 10月2日(土)。この日も写真撮影に向けて遺構を掃除していきました。前日にペットボトルに入れて持ってあがった24リットルの水を使い、午前中は凝灰岩盤を洗う係りと上層の礎石などを洗う係りに分かれました。上層の礎石は8月の写真撮影時に一度水洗いしているため、今回は水を含ませたスポンジで軽く表面をなでる程度ですませることに。下層の凝灰岩や安山岩はタワシで表面に付着している泥を取り除き、スポンジで磨いていきました。
 前日、長形大土抗の半分まで終了した凝灰岩盤の掃除は、依然として厚く沈殿した泥に阻まれ、なかなか作業が進みません。一足早くC区の凝灰岩盤の掃除を終了された部長さんは轟とともに、再び遺構にたまった落ち葉を取り除き、その作業が終了したトレンチからブルーシートをかけ保護していくことにしました。

掃除が完了した凝灰岩盤


 先生も午後から轟とともに上層礎石を洗浄されました。その後、下層の洗浄は轟にまかせ、以前トレンチを設定し、ナオキさんが掘り下げたB区の集石の断面作図、注記をされることになりました。掘り下げてからまだレベル測量も終わっていなかったトレンチですが、さすがは発掘を十数年経験された先生。あっという間にレベル測量をすませ、午前中から取り掛かっている凝灰岩盤の掃除が終了する前に作図、水糸なしで作図と注記まで終わってしました。実測→レベル測量→線引き→作図→注記と一連の流れがあるのですが、やはり学生と先生では年季が違いますね。注記後はB区の集石周辺の礎石の破片等が生きているかどうか、チェックされました。
 集石とその周辺の調査をおこなった結果、タタキの範囲は集石内の一部に留まっており、B区集石の下には表土系の黒灰土が噛んでいるため、大半の石は動いており、五輪塔片もまたやはり動かした形跡があるとのこと。目に見えるところに礎石が点在しているにも係わらず、B区内のほとんどの石が当初位置にないことはとても残念です。

 この日、午後15時頃に麓の喫茶店のご夫妻がはじめて現場を訪問されました。調査開始時から何かとお世話になっており、いずれ現場に上がって見学するとおっしゃられていたのですが、今年の夏の暑さのせいか、なかなか上がってこられなかったそうです。お二方とも70歳を超えておられ、現場に上がってこられるまで1時間もかかったそうです。ただし、途中で草刈りや橋づくりをされていながらの山登りですから、1時間と言っても、そう長いわけではないでしょう。ありがたいことに、アイスコーヒーの差し入れまでいただいき、掃除終盤の作業に活気づきました。

 さて、明日はいよいよ2回目の写真撮影(ブローニー)となります。8月の撮影同様、松江市から山村カメラマンが来鳥されます。近頃は悪天候がつづいているため、撮影の日は2日分設けてあるのですが、できれば1日でけりをつけたいですね。(轟)
門脇茶屋夫妻来訪

  1. 2010/10/06(水) 23:48:42|
  2. 史跡|
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