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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅧ)

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新たなるスタート!

 10月4日(月)。この日は午前中雨だったため、午後から現場にあがりました。まずはトレンチに溜まった雨水を抜き、以下の作業内容を分担で進めました。

  1 岩陰と石仏のスケッチ
  2 Ⅲ区(岩陰トレンチ)、Ⅳ区(岩窟トレンチ)の縄張り
  3 C区西側斜面の深掘り
  4 トレンチの座標測量

 この日、ASALAB 3年生のヒノッキーが現場に登場。ヒノッキーはスケッチが得意で、昨年も研究室活動で大活躍しました。さっそく岩陰の下にずらりと並んでいる石仏、木彫仏などのパノラマスケッチを依頼。あいかわらず見事なタッチで描いていきます。
 さて、岩陰では新たにⅢ区(岩陰トレンチ)の縄張りをし、先生立会いのもと表土を剥ぎ始めました(↑)。表土をはぐと、すぐに岩盤らしき石が出土。しかし周囲を下げると薄っぺらな板状の石であることが判明。また、板石の下からは表土系の黒灰土が出てきており、この板石は新しいものと思われます。黒灰土の下からは赤茶けた粒々の土が出てきました。先生は、まるでグラウンドの土のようだとおっしゃっていました。おそらくこれは岩陰直下の参道の盛土ではないかとのことです。一方、Ⅳ区(岩窟トレンチ)は、トレンチ用の縄張り作業でストップ。このⅣ区は、岩窟の成立年代を検証する重要なトレンチなので、今後慎重に掘り下げていきます。縄張りの際、調査区域に測量鋲を打ち込もうとしたのですが、下に岩盤があるのか5~10センチほどしか入りません。おそらく、岩窟前の平坦地は、地肌が非常に薄いと考えられます。Ⅲ区、Ⅳ区からどんな成果が上がるか今から楽しみで仕方ありません。

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 ところ変わって、この日はC区西側斜面にも新たにトレンチを設け、深掘りを始めました(↑)。C区西側の斜面には凝灰岩盤と思われる岩が一部露出しています。この斜面の凝灰岩盤がおそらく地山で、下層遺構の凝灰岩盤とつながっているだろうという仮説を検証するためのトレンチです。まず、斜面に溜まった表土、黒灰土を取り除いていきました。これら表土、黒灰土は斜面上部から崩れ落ちてきた土と思われます。黒灰土を取り除き、上層廃絶後の盛土と思われる土層にさしかかろうとしたとき、凝灰岩がトレンチいっぱいに出てきました。これが岩盤なのか、浮いているものかはまだわかりませんが、明日この出土状況を平面実測、レベル測量し、岩盤でないと判断されるなら、さらに掘り下げていかなければなりません。学生がC区西側斜面を深掘りしている間、先生はC区南側の列状集石遺構の石の生き死にを確認されました。やはり廃棄されたものがほとんどですが、上層タタキに食い込んだもの(元位置のもの)もみられ、その中には五輪塔も含まれています。これら五輪塔の年代を特定できれば、上層遺構の成立年代が明らかとなるでしょう。その後、C区南壁の断面に線引きをされました。断面の作図は、明日おこなう予定です。
 下層遺構の写真撮影が終わって、ようやく新たな作業がスタートしました。これまで学んできたことを活かし、迅速かつ積極的に作業を進めていきたいと思います。もちろん丁寧に、丁寧に。(Mr.エアポート)

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岩陰にトレンチをあけるということで・・・
  1. 2010/10/11(月) 03:37:44|
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