11月23日の深夜、岡村からメールが入った。
「いま、奈良女子大近くの濱田邸の現場です!」
岡村というのは、昨年の今ごろ「廃材でつくる茶室」の棟梁を務めた1期生で、今は京田辺で数寄屋大工の見習修行をしている。今日は現場を見学がてら、昼食をともにしようということで、奈良女子大学の正門前で待ち合わせた。9ヶ月ぶりの再会である。現場は正門から歩いて2分のところにある濱田邸の敷地内。茶室を移築するための解体現場で、今日は、木下棟梁がおいでになっており、いろいろお話をうかがった。
この茶室は昭和38年に枚方の大原邸に建設したもので、平成11年に現在の濱田邸の敷地に移築。このたびは、神奈川県伊勢原市のお寺に再移築することになった。解体工程はあと1週間あまり、それから神奈川での組み立てのため、岡村はしばらく関西を離れる。

昼食は「まむし丼」を食べた。まむしとは、蝮ではなく、鰻である。岡村は「8キロも太りました」という。住み込み修業で、給料は5万円だから、さぞやひもじい思いをしているのではないか、と心配していたのだが、棟梁と日々ともにする食事は豪勢なようで、体重は増える一方。但馬のタクオのガリガリ振りとは対照的だ。
二人の兄弟子には、
「いつでも殴っていいですよ、お願いします!」
と頼んでおいた。

帰宅すると、鳥取が豪雪防風で、授業が全休との知らせが届いている。今日中に帰鳥できるかどうか、不安だ。
- 2005/12/05(月) 14:25:52|
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