雨の打吹山 10月8日(金)。わたくし竹蔵は単位不足のため授業があり、「本日も、わたしは汽車で鳥取-倉吉へ……」と、今回もきっかわさんは汽車の旅となり、後ほど合流する予定だったのですが、学校の掲示板をみると、午後の講義が休講! ただちにくらよしへ直行しました。
そして、風景データベースの調査をしていたきっかわさんと合流し、次回プロジェクト研究4の下調べをおこなうために打吹山の展望台へ。目的は、打吹玉川重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)と本町通り商店街の全景を俯瞰することで、絶景のポイントを探しました。
本日は、残念ながら雨の降る中の調査となりましたが、「森林浴の森100選」に選ばれている打吹山は流石の一言。緑に囲まれた緩やかな道を登ってゆけば、優しい雨音とキンモクセイの香りが心を和ませます。晴れの日には、きっと優しい木漏れ陽がさすのでしょう。そんな感じで自然を楽しみながら山を登っていたのですが、一つ目の展望台で大きな問題が。山道で私達を優しく迎えてくれた木々。しかし、彼等のおかげで重伝建地区も商店街も見えません。

ですが、登り始めてまだ10分。気を取り直してもう一つ上の展望台を目指します。整備された遊歩道をすいすいと登って行くこと5分。早々と目的地の正面展望台に到着。さっそく登って確認してみると、景色はとてもキレイなのですが……やはり町は見えませんでした。ならばと、二人は打吹山頂へ。打吹山には室町時代、伯耆国の守護所として打吹城が築かれました。江戸時代初期の一国一城令によって廃城となり、今はもう存在しませんが、城跡は残っています。本丸跡ならば城下町の全景が一望できるはず! 期待をもって再び歩みを進めます。
しかし、今までの遊歩道とはうって変わり、どんどん険しくなってゆく山道。まるで摩尼寺奥ノ院を登っている感覚です。これは2年生に文句言われちゃうかな……。しかも、雨でぬかるんだ地面が滑る。なかなか過酷なハイキングとなりました。
登り始めて30分程で無事本丸跡に到着。しかし、皆さんの御察しのとおり、またもや町の全景は見れませんでした。その後も調査を続けたのですが、危うく遭難しそうになり、これ以上は危険と判断。結局、眺望ポイントを見つけることができませんでした。
2回目のプロ研の内容を考えなければ……なにごとも上手くいかないこの頃です。(武蔵)

↑正面展望台からの全景 ↑打吹城本丸跡からの全景
- 2010/10/14(木) 23:21:13|
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