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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅩⅠ)

C区凝灰岩盤


雨との闘い

 10月8日(金)。今日の作業は「C区西壁突出トレンチ」の掘り下げ、作図が終わった「B区L字トレンチ南壁」の注記、A区の「すり鉢状遺構」の掘り下げとC区・D区の地表面測量です。

 C区西壁突出トレンチは昨日に引き続き、凝灰岩盤を目指して掘り下げていきました。午前中、C区の溝状遺構から凝灰岩盤を追っていくと、ついに斜面のトレンチから凝灰岩盤を発見! しかし、どうやら想像していたような斜面ではなく、ほぼ平坦に続いています(↑写真)。現在みられる山側の斜面が下層の時期には平坦地だったことを示す驚くべき証拠の発見といえるでしょう。A区すり鉢状遺構はタクオさんが担当し、約20cm掘り下げました(↓写真)。中央の平坦な石は、下にベージュ色の層が食い込んでいます。はたして元位置を保持しているか否か? 明日とりあえず作図しますが、さらなる掘り下げが必要でしょう。地表面測量は先日に引き続き、C区から石の座標をとっていきました。
 B区L字トレンチ南壁は作図が終わったので、先生が注記作業に入りました・・・が、しばらくすると悲鳴が。まず深掘りした部分の土層が一層足りなかったようで、色鉛筆で土層の色分けをしつつ注記をしていた先生は図と壁の矛盾に何度も「え~ぇ、あれっ、そんな・・・」などの疑問の声をあげ続け、ついにその部分を自ら作図しなおし、土層の上下関係の矛盾を解決しようとしたのですが(結果として言えば土層が一層書き足りていなかった)・・・泣き面に蜂とはこのことで、雨がぽつりぽつりと降り出し、先生と測量組(特にトータルステーション)は傘を差しつつ、何とか作業を進めていくことに。その甲斐あって、お昼過ぎにはなんとか注記が完了しました。

A区掘り下げ


 お昼休憩となってテントに退避すると、次第に雨が本降りになってしまいました。休憩を長めにとり様子を見ても已まないため、仕方なく、雨の中で作業続行。ポンチョを着込んで土を掻いたり、傘を片手に測量をしたりと大変な一日になりました。しかし、地表面測量ではC区を終わらせ、D区も半分ほど再計測できたり、C区西壁突出トレンチではトレンチ内でほぼ平坦に続く凝灰岩盤を発見できたりと、雨に打たれた甲斐がありました。現場近くの岩を見ると垂直に立ち上がっているものが多いため、C区西壁突出トレンチで出たような奥の院の平坦岩盤も、斜面の下で突然切り立ち上がっているか、もしくは切り立つ岩を平坦に加工し、整地したのではないかという推測も得られました。
 最後にブルーシートを掛けて、雨が降って暗く滑る山道を必死に降りていきました。明日も雨の予報ですが、こんな時には予報が外れるのを祈るばかりです。(部長)

測量組


  1. 2010/10/15(金) 12:56:05|
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