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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第3回「歩け、あるけ、アルケオロジー」

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トータルステーションによるⅠ区の地区割り

 10月16日(土)。今回の活動は、前回立てた計画通り、朝から発掘現場まで行き、作業の続きをしました。

 朝の9時半に鳥取駅にメンバー4人が集まった後、先輩の車に乗せていただき、摩尼寺「奥の院」に出発しました。現場に到着してまずビニールシートをめくり、大学院生Iさん(別名「部長」さん)の指示を受けながら、「地区割」の作業を行いました。まずは、トータルステーション(TS)という測量器材の設置方法、操作方法を教えていただきました。TSを水平になるように設置しなければならないのですが、気泡管とにらめっこしながら、部長さんが指先でつまみを回し絶妙に調整されました。TSの設置が終わったら、部長さんが図面に作成したポイント8箇所(一部変更有り)の位置をTSで計測しました。初めて使うTSと、ミリ単位の細かい作業に、メンバーははじめ戸惑い気味でしたが、途中からみんな慣れていきました。慣れたとは言っても、部長さんに手助けをしていただき、なんとか昼休憩までに半分を終えました。
 昼休憩後もIさんの指導を受け、残りのポイントの計測をしました。場所によっては樹が邪魔をして計測できないところもあり、その場合は、1メートルずらした位置を計測して測量鋲を打ちました。打った鋲にそれぞれラベルをつけました。そして、鋲と鋲を蛍光色の水糸でつなぎ、地区割作業を終えました。
 次に表土剥ぎの続きに取り掛かりました。表土剥ぎの作業はとにかく根との戦いです。掘っても、掘っても根が出てきます。太くてノコギリでなければ切れない根から手で千切れてしまう細い根まで太さは様々です。無理に引っ張ったり、引っこ抜こうとせっかちなことをしてはいけません。無理に引っこ抜けば、まだ掘っていない下の遺構が掘り起こされてしまいます。下の状態がわからないので慎重に掘り下げなければなりません。また、太い根を切るのを後回しにして、土を掘ることに集中していては、太い根の周りの土が残ってしまい表面の高さが揃わなくなってしまいます。地道ではありますが、土を掘り、根が邪魔になってきたら根を切るという作業を繰りかえしました。

R0012744.jpg 作業の途中、場所ごとで土の質と年代が違うと先生に教えていただきました。どうやら上の現場とはそうとう様子が違うようです。私の掘っている場所はさくさくと掘れる黒い表土層がすぐに終わり、固い層が現れてきたので慎重に掘り進めていたのですが、この層は「タタキ」と呼ばれ、日本家屋の土間など、上に家屋を建てるために人の手によって押し固められた層なのだと部長さんに教えていただきました。それを聞いて作業はさらに慎重になります。



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Ⅰ区で最初の土器を発見!

 作業を進めるうちに、私の指先ほどの大きさしかない平べったい石のようなものを見つけました。あまりに小さすぎるので、違うかなぁとも思いつつ、石にしては平べったいので、先生に見ていただくと、土器のかけら(↓)だと言われました。Ⅰ区で最初の土器の発見です。作業時間も終わりに近づいていたので、遺物の取り上げは次回となりました。
 最後に片付けと、今日はメンバーが揃ったらしいので、先生の提案で集合写真を撮って今回の活動は終わりました。

 まさか、私が遺物発見第一号になるとは思いませんでした。小さな、小さなかけらではありますが、このかけらにも歴史があります。何百年もの時間を経た後、掘り起こされ、もう一度人の手に触れたのだと思うと、このかけらがタイムスリップをしたような気がして不思議な気持ちになりました。また、このかけらが見てきた歴史を想像するとわくわくしました。

DSC00403.jpg 次回の活動は四分法の境界部分「深堀」と「遺物の取り上げ」になります。力仕事の深堀作業は男性陣にお任せです。遺物の取り上げは遺物の写真や出てきた場所の計測や、図面に起こす作業になります。本格的に活動をスタートさせた私たちには、この先、様々な工程が待ち構えています。上手くできるか心配ではありますが、先生や先輩方に指導していただきながら、メンバーで協力しあい、好奇心を持って積極的に挑みたいと思いました。(環境マネジメント学科1年 H・S)





  1. 2010/10/21(木) 02:47:47|
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