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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅩⅩ)

集石遺構全景


岩陰トレンチで遺物発見!!

 10月18日(火)。この日の作業は以下の通りです。
  
  ・B区長形大土抗-集石トレンチの畦はずし、写真撮影
  ・Ⅲ区の掘り下げ、線引き、注記
  ・新トレンチD区東側斜面トレンチの掘り下げ
  ・井戸の掘り下げ、トレンチ範囲拡大

 「B区長形大土抗-集石トレンチ」(↑)は、断面の線引き作図が終了したため、残りの畦をはずし、B区L字トレンチに向けた延長部分とともに掃除し、脚立を立てて全景を撮影しました。撮影終了後は、トレンチの延長部分の断面の線引きに移行。このトレンチで、掘り下げた部分の集石遺構内までは凝灰岩盤が確認できるが、延長部分では岩盤が確認できないため、作業に余裕ができれば、岩盤確認のため延長部分をさらに掘り下げる予定です(30~40cm程)。

D区東側斜面トレンチ 午前中に「D区東側深掘りトレンチ」の注記を先生がおこなった後、「D区土抗」と共に掃除し、写真撮影。トレンチの平面を実測図に書き写し、新たに設定するトレンチ(「D区東側斜面トレンチ」写真↓)の準備に取り掛かりました。「D区土抗」からXY軸に合わせ、斜面に向かって縄張り(40cm幅)をおこない、D区崖側斜面について上層と下層の土層の関係を把握するためにトレンチを新たに設定し、タタキの下地でにあたる黒灰土から取り除いていくことに。堀り進めると黒灰土の下の茶灰土から土器片が発見されましたが、今回は樹根の取り除きで作業が終了したため、本格的な掘り下げは次回からとなります。軽く掘り下げて見えるのは茶灰色の土とその下の茶褐色の土ですが、下層に伴うものかどうかがはっきりしない状態です。


 今だ遺物らしきものが発見されないⅢ区(岩陰直下)ですが、強烈な近代のタタキの下でコンクリート基礎が出てきており、あまりに固く掘り進めないため、掘り下げることのできる部分が僅かしか残っていません。しかし、断面が確認できるように更に掘り下げをおこなうことになりました。前々回タクオさんが断面の作図をされたのですが、さらに深掘りしたため、線引きと作図も追加でおこなわなければなりません。
 掘り下げの段階でトレンチの壁際から土器片(カワラケ)を発見し、ついにⅢ区ではじめて遺物が発見されました。断面に遺物を残した状態で作図し、次回の午前中に土層注記することになりました。

掘り下げ後のⅢ区



井戸南側


 A区の下層井戸は部長さんとナオキさんの2人がかりで、作業を進めていきました。最初に前回おこなった井戸北側の平面実測図にレベルを書き込み、遺物を取り上げ、掘り下げに入りました。北側は中心部に残る黒灰土(井戸枠内埋土最上層)を取り除いていき、井戸南側は井戸枠を平面的に検出するため、トレンチ東側のエッジを井戸北側にあわせるように範囲を拡大し、埋土となる黒灰土を取り除いていきました。
 そして、今回初めて岩窟下に設けたⅣ区の掘り下げに先生が向かわれたのですが、表土をマンジュウで剥ぎ出し始めると、岩窟の天井の隙間から、スズメバチがおりてくるとのこと。先生は終始、殺虫剤を天井に向けながら片手でマンジュウを振るっていたそうなのですが、スズメバチの大きさと数に、たまらず作業は中断。今後気温が下がらないとスズメバチの発生が納まるのですが、その時期まで待つことはできないですが、Ⅳ区での作業は、Ⅱ区とⅢ区の作業が落ち着くまで保留ということになりました。(轟)

  1. 2010/10/23(土) 12:03:34|
  2. 史跡|
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