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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅧ)

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下層井戸遺構の底はまだ!?

 11月2日(火)。韓国から帰国した翌日から、さっそく調査に戻りました。作業は、以下の通り。

  1 Ⅰ区の掘り下げ
  2 井戸の平面実測、掘り下げ
  3 Ⅳ区の平面実測、掘り下げ

 慶州と釜山の空は晴ればれとしていましたが、鳥取の雨はまだ続いています。さて、まずは29日に深掘りした井戸(Ⅱ区)とⅣ区(岩窟前トレンチ)、30日に1年生が掘り下げたⅠ区を確認し、今後の調査方針を固めていきました。

 Ⅰ区は、まだ上層遺構面に表土系の黒灰土が残っている状態。まずは、28日にメガネレンズが出た撹乱土坑のエッジを精査し、これが双子穴であることを確認しました。一つは「撹乱土坑」、もう一方は炭混じりであることから「炭入り土坑」と命名し、土坑内の埋土を取り除いて遺構カードに記入しました。その後は、上層遺構面に残っている黒灰土を剥いでいき、上層遺構面を出していきまいた。
 29日に深掘りした井戸は、井戸枠の線の外側から大きな凝灰岩が大量に出てきたため、地表面(スリ鉢の底)から70cm程度のところでストップ。しかし、底のほうではから砂礫混じりの粘質土が厚く堆積していることが判明。井戸の底はもうすぐ下まで来ていると思われます。まずは現状の平面を実測し、その後、井戸枠、木杭等の断面、井戸の底を確認するため、井戸の中央から扇形にトレンチを入れより広い範囲で深掘りをおこないました。深さは地表面から1m20cmに到達。井戸枠の痕跡と思われる炭化した線状の痕跡は深さ1mのところで外側にそれて途切れてしまいますが、10cmほど下からまた垂直の黒い筋があらわれ、それは地中にのびています。覆屋と思われる木杭は深さ5cm程度で途切れてしまいました(全体で15cm)。一方、井戸枠の小杭は地中へと続いています。トレンチの底は砂礫混じりの土の層が厚くなり始め、いよいよ井戸の底を思わせる深さとなりました。明日、断面の線引きをおこない、精査していく予定です。

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左:外側に反れて一度途切れる井戸枠 右:覆屋木杭の断面

 表土と黒灰土を取り除いたⅣ区(岩窟正面のトレンチ↓)からは、黄灰色系のベースとなる土層が土饅頭のような形で出てきました。まずは掃除をおこない遺構の写真撮影。その後、平面実測、レベル測量をし、15cmの幅でトレンチを設定して岩盤(岩窟の底)まで掘り下げていきました。深さ20cmほどで岩盤に到達。岩窟の底の岩盤は平坦になっており、その上に黄灰色の土がのっています。ぱっとみた感じでは表土の下に黒灰土、茶灰土、黄灰土の4層に分層できそうです。また、中央には穴のような窪も見られます。明日線引き、作図をしていく予定。
 天気予報は、明日は曇り一時雨。本当にいっときの雨であることを願うばかりです。(Mr.エアポート)

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  1. 2010/11/06(土) 15:30:00|
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