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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅦ)

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即席テントの覆屋

 10月28日(木)。前日から雨が降りっぱなしの「奥の院」ですが、エアポートさんとナオキさんが制作したこの即席テント(写真↑)のおかげで、井戸まわりでの作業が可能になりました。

 A区下層井戸は、前日に埋土掘り残しを取り除いた部分の平面実測及びレベル測量をおこない、その後、掘り下げとなりました。井戸北側は平面と断面をみながら、井戸の抜取穴と思われる土層を先生が線引きされた線を頼りに掘り下げいくと、さらにピットが出現。しかし、大きさも位置も他のピットとズレているため、多角形と思われる井戸館(手摺りかも?)の木杭と対応するものかどうか判断しにくいものです。
 そして、井戸北側でも同じように井戸の抜取穴と思われる土層の境がみつかりました。南側とどのように繋がるのか精査したところ、どうやら井戸の抜取穴は楕円形のようま形になっていることが判明。多角形に点在するピットの残りが発見されないのはこの楕円形の井戸の抜取穴で削り取られてしまったためでしょう。抜取穴検出後は、平面実測をおこない、レベル測量していきます。今回で井戸での作業は大きく前進しました。これも即席テントのおかげでしょう。
 今後は井戸の底を目指し、再び深掘りに入るのですが、果たして底部は確認されるのでしょうか...

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 「D区東側斜面トレンチ」を掘り下げた結果、石垣もしくは階段石の抜取穴の底の検出をするため、さらに深いところまで掘り進めていきました。すると、やや斜めに下がっていく赤褐色の整地土が確認されました。その赤褐色土の上に黒灰色土(タタキの下地)が確認でき、赤褐土の上面が下層の遺構面と思われます。

 Ⅰ区では表土剥ぎが終了。1年生とともに部長さんが上層遺構の検出をおこなっていると、礎石の抜取りらしき平底のピット南壁のあたりで集中的にみつかりました。Ⅰ区の表土に露出していた石は大半が動いていますが、近くにこういうピットがあるということは、やはり上層建物が下の加工段までのびていたことを示すものかもしれません。
 
 井戸での作業を終了したナオキさんはⅣ区の表土剥ぎに向かいました。Ⅳ区ではスズメバチが出現しており、作業がやり難い場所ではあったのですが、雨が降る寒さには、さすがのスズメバチも怖じ気づいたようで、Ⅳ区での表土剥ぎがおおかた終了、遺物も何点か発見され、深掘りによってさらに遺物が出土することを祈るばかりです。(轟)

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  1. 2010/11/05(金) 23:00:46|
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