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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅡ)

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魚釣りブルース

 11月6日(土)。昨日、卒業研究の中間発表を終えました。わたしは「帝釈天のみあらか」と題して、摩尼寺奥の院の復元研究の中間報告をしました。少し時間オーバーでしたた・・・さて、私轟が現場に上がるのは3日ぶりです。この日はⅡ区での平面精査を中心に、Ⅰ区のレベル測量、岩窟内に祀られる石塔のスケッチをおこなっていきました。

 Ⅰ区のレベル測量は以前1年生が試みたのですが、図面に記入したレベル値をチェックしたのところ、大きな問題があることが分かり、先生はご機嫌斜めになり、「指導した上級生に責任あり」とのことで、一から測り直しすることになったのです。
 平面精査はA区L字トレンチの際にある動いた礎石の周辺を先生が精査すると、またたくまに礎石の抜取穴と据付穴(写真↓)が確認されました。動いていると判断した石の周辺でも、きちんと調査すれば、穴はみつかるのです。以前D区の北端で検出された束石のような石の周辺にも穴が見つかったのですが、周りに黒灰色の土が確認され、この穴は土抗であり、石も束石ではなく、この土抗に捨てられた石であるとのご指摘をうけました。
 D区の平面精査は大方終了したのですが、以前3つ子穴が見つかった台形トレンチではまだ検出していない穴が残っているようで、これについては次回調査していきます。

 それにしても、学生はなぜ平面の線が見えないのでしょうか...先生がA区Lトレンチ際の礎石周辺を精査し、穴を続々とみつけていくのですが、なぜその部分に線が引けるのかピンと来ない学生もチラホラ。先生曰く「平面検出は魚釣りと似ている」のだそうです。あのあたりの川の淀みに必ず魚がいる。そういう匂いのする場所が川にはいくつもある。発掘現場でも、石の周辺には必ずなにかある。そういう匂いのする場所があって、そこに棹を向けるのだそうです。この教訓を胸に、なんとか学生も礎石の据付穴や抜取穴をみつけていきたいものです。

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 昨日、A区南側トレンチ壁際の穴は底まで検出し、実測・断面作図まで進んだのですが、その図面を先生にチェックしていただいたところ、抜取穴の形はよいが、掘形がおかしいと指摘されました。これは、先生に現場で線をひいていただくしかなさそうです。

 さて、下層井戸では、新たな発見がありました。土層注記の際に断面に「上:黒灰褐色土、下:赤褐色土の二重ラインが現れていることが判明。この2つの層は深掘りした箇所の断面の4面すべてに確認でき、黒灰褐色土は木が炭化し、赤褐色土は鉄が劣化した可能性があるとのこと・・・この2つの層については、井戸が埋められた後、上層建物が建てられる前に不同沈下防止のために薄い鉄板状の材を敷き詰めた痕跡なのかもしれません。(轟)

  1. 2010/11/12(金) 00:52:38|
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