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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅤ)

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県市教委による現場視察(3)

 11月10日(水)。この日は、午前中に県市教委の埋蔵文化財スタッフが現場を視察されました。

 まずは、先生が県市の方がたとともに各調査区をまわられ、出土遺構の説明をされました。27日に公開検討会を控えている私としましては、参考にしないわけにはいきません。前回視察していただいたときは、まだ下層井戸遺構の存在が明らかとはなっていなかったので、この日は井戸を中心に話が進みました。Ⅱ区、Ⅲ区、Ⅳ区、Ⅰ区と各調査区をめぐられ、視察後、自然科学分析のサンプル採取指導を受けました。
 指導を受けたのは、以下の3つです。

 ・花粉分析
 ・AMS(C14)
 ・岩石標本

 花粉分析のサンプル採取にはフイルムケースを使います。わかりやすいように、一通りの採取作業を、廃土を使って実演していただきました。まず、ケースの底部に空気の抜け道となる穴を開け、写真の写しこみ用に底部に「大地区」「小地区」「土層名」「日付」を書きます。その後、ケース開口部を採取する土層に突き刺し、写真撮影。その後、移植ゴテを使って、他の土層の土が混ざらないようケースを含め周囲の土ごとくりぬきます。最後に、フイルムケースの蓋をしめガムテープで封をします。底部の穴も同様にガムテープで塞ぎます。その際、底部に記したラベルがガムテープに覆われてしまうので、同じ内容をケースの胴に書きます。採取場所は、上層、下層の位置関係が明確なところで、複数箇所でサンプルを採っておくのが望ましいそうです。採取後は冷蔵庫で保存。ただ、断面を著しく欠くことになるので、採取は公開検討会以降がよいかもしれません。

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 C14年代は、炭を分析して年代を特定するので、まず分析する箇所で炭を探さなければなりません。井戸枠などは炭化が進んでいるため大きな炭は見当たりませんが、細かいものがいくつかみられるため、それを花粉分析同様にフイルムケースで採取します。大きな炭は、アルミホイルに包んで、冷蔵庫などで保存します。これも、他の炭が混ざらないように注意しなくてはいけません。
 岩石標本は、分析にかけたい岩の破片を収集します。もちろん何処の何なのかをラベルに書き込み写真撮影して採取します。採取する岩石のサイズは小さいもので十分だそうで、これも採取し忘れがないよう、複数箇所でサンプルを採っておくのが望ましいそうです。

 午後からは二手に分かれて、Ⅰ区の平面実測と深掘りトレンチの掘り下げをおこないました。深掘りでは古い土器が大量に出てきたのですが、遺構平面を押さえられていなかったようで、後日先生からまたお叱りを頂戴しました。現場全域をきちんと管理できなかった私の責任です。今後注意しなくては。(Mr.エアポート)

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  1. 2010/11/17(水) 18:42:48|
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