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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅦ)

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日差しには勝てない!?

 11月11日(木)。 Ⅰ区では写真撮影に備え、遺構面の掃除と下層で平面検出された穴を掘り下げていきました。その後、先生がⅠ区の掘り下げた部分の断面の線引きをされたのですが、Ⅰ区全体の土層は相当複雑に堆積しているようで、「ここの土層は井戸なみに難しい」ことが判明しました。そして、断面にいくつもの穴が確認されるらしく、やはりⅠ区では平面検出できない遺構を何回も吹っ飛ばしてしまったようです。当然のことながら、またしても先生にお叱りを受けることになりました。

  「発掘は掘り下げることだと勘違いしているのではないかな?
   平面検出が基本です、まずは平面検出!」

 発掘調査の基本ができていないことを思い知らされてしまいました。

 午後から写真撮影に移行。Ⅰ区はふだん日差しが余り入ることはなく、新調した三脚とレリーズの組み合わせで、写真はバッチリ撮れるはずでしたが、この寒さでⅠ区周辺の木の葉は枯れ落ち、写真を撮り始めるころには、強い西陽が差してきました。斑になる遺構面。所々で陰る場所はあるものの全景を撮るには厳しい状態でした。手振れに強い三脚とレリーズでも、被写体が斑になってしまったらどうしようもありません。それでも、陽が陰るとすかさずシャッターを押し、Ⅰ区の写真撮影は終了。撮影途中にプロジェクト研究2(1年生)の学生が現場に到着し、写真撮影終了後は、私と1年生2名が下層遺構のレベル測量をおこなっていきました。

 Ⅱ区は相変わらずダメ押しの平面精査がおこなわれている状態でした。今まで遺構面を全体的に精査していたので、礎石の抜取穴、据付穴と思われる穴はもちろん、それ以外の小さな穴も検出していました。問題はこれらの穴がすでに検出されている礎石列のグリッドにのるかのらないかです。そこで、そのグリッドの交点に土嚢袋を置いていき、礎石が据え付けられていたであろうポイントを中心にその周辺も含め、徹底的に精査していくことになりました。午後からはⅠ区でレベル測量の作業をしていない1年生2名も参加し、作業が活気づきました。しばらくは遺構に土嚢袋が散らばった状態になるのですが、これも上層建物復元への布石。作業自体は一切気が抜けません。(轟)

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  1. 2010/11/22(月) 00:05:00|
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