今日もまた新刊書が届いた。『世界住居誌』というタイトルの本で、世界のヴァナキュラー建築を網羅しているから、全十巻といきたいところだが、わずか1冊におさまっている。学生向けの、コンパクトで、便利な本である。執筆依頼が届いたのは、たしか2年ぐらい前のことで、「コラム」を書いてもらいたいという。見開き2ページ分のコラムで、なんでまたこんな仕事がくるのだろうと不思議に思ったものだが、ちょうどそのころ「家船」に関する研究をしていたから、トンレサップ湖の水上居住について気楽に書かせていただいた。ところが、届いた本をめくると、住居の各項目も見開き2ページしかないことがわかった。これでは、コラムと一般部との区別がないに等しいんじゃないでしょうかね。かいかぶりかもしれないが、わたしにコラムを依頼したのは、たぶん、書評を書かせたくなかったからではないのか、なんて勘ぐったりしているんですが・・・。
編者は布野修司さん。滋賀県立大学の教授で、京大時代には、本学新任の山田助手の指導教官でもあった。聞けば、山田助手も5項目ばかり分担執筆しているという。
いま飛行機の上でこの原稿を書いているので、表紙の写真を載せられない。だれか学生がスキャンしてくれないものか(本は4410にあるぞ!)、とも思うのだが、4年生は卒業研究に忙殺され、3年生はコンペの〆切を明日に控えていて、いつものようにこきつかうわけにはいかない。月曜日の夜には大学に戻るので、それから自分でスキャンするしかありませんね。

書籍data:[編集]布野修司 [出版]昭和堂
[書名]『世界住居誌』 [発行日]2005年12月20日
[定価]3,000円(著者割引あります)
*購入に関するお問い合わせは、
e-mail: matsui@showado-kyoto.jp
Tel(075)761-8818 Fax(075)706-8878
12月20日 高田様 ご注文1冊
- 2005/12/15(木) 20:22:47|
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