昨夜、鳥取空港を離れる時点から天候が心配だった。2泊3日で、北海道の標津(しべつ)に向かうことになっているのだが、過去2回、標津には嫌われている。一度は東京から、一度は千歳からフライトしようとしたのだが、吹雪で空港管制が飛行を許してくれなかったのである。だから、鳥取空港でのチェック・イン時に、
「2日後の北海道の天気はどうなんでしょうか?」
と訊ねておいのだが、ボーディングのさいにANAの地上係員に呼びとめられて、ネットの気象データをわたされた。いや、綺麗な女性に親切にしていただくと嬉しいものです。ちなみに、スチュワーデスさんに聞いたところ、地上係員のことは「グランド・ホステス」というのだそうです! 「豪華grandなホステス」じゃないよ。「地上groundのホステス」ですからね、もちろん。
話を天候に戻すと、結果は最悪。北海道東南部の土曜日は「暴風雪」との予報である。
一夜あけて仙台駅に着くと、TM社の谷原さんと中村さんの出迎えをうけた。最初の一言が、
「明日は、この冬最大の寒波だそうですよ」
「・・・・・・・」
仙台にやってきた理由は、山田上ノ台遺跡の竣工検査。秋から建設に着手した縄文中期の竪穴住居3棟はすでに土に覆われていた。いや、見事な出来映えです。S社の原稿に追いまくられて、ほとんど指導らしい指導ができなかったなかで、よくここまで仕上げてくれたものだと感服した。問題はこれからのメインテナンスで、日々の燻蒸が欠かせない。なにより注目しているのは、デュポン社の防水シート。田和山(松江)でも、土屋根の下地に防水シートを使って、雨漏りはきっちり防いでいるのだが、内部に湿気がこもる傾向がみとめられる。対して、デュポン社の防水シートは通気性があることを「売り」にしており、内部の湿気を抜きながら雨漏りを防ぐ機能性を期待しているのだが、はたして効果は如何に?
夕方5時の便で、仙台から札幌に飛んだ。札幌の気温はマイナス5℃。寒いことは寒いが、雪はちらほら程度で、積雪はほとんどない。ラジオやテレビのニュースによると、明日は本州の日本海側で大雪だが、北海道は日曜日以降に荒れ模様となるらしい。すこしだけ予報がずれてきたので、かすかな期待を抱きながら、ジンギスカンの店にくりだした。
タクシーの運転手に、
「おいしいジンギスカンの店まで連れてってください」
と頼んだら、送り届けられたのは、すすきののはずれにある「おふくろ」(たしかこの名前だったと思うが、間違っているかも?)という店であった。壁には、綾小路きみまろとかカルーセル麻紀の写真やサインがべたべた貼ってある。
「カルーセルさんは、札幌においでになったら、必ず寄ってくださるんですよ」
とのこと。

たしかにおいしかった。ラム肉2人前、ラム舌1人前、野菜盛り合わせ1人前、きのこ1人前を、ジンギスカン・ワイン片手にぺろりとたいらげた。テレビではスケートのワールド・グランプリをやっていて、織田信長の子孫がショート・プログラムを滑っている。浅田真央までもう少し、というところで店をでた。あとで聞いたら、スルツカヤをおさえて1位だったというから、恐るべき15歳である。是非、オリンピックの出場をみとめて欲しいものだ

↓山田上ノ台のヒット作品。建築の余材を薪とし、その薪を積み上げて垣根にしている。アムール流域のツングース集落で、これとまったくおなじ景観がみられる。

- 2005/12/16(金) 23:32:40|
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