
「さんまとハバネロ」のシーズンがやってきました。昨年一昨年と、業者さんに連絡して取り寄せておりましたが、なんと、宮長のバッカス(酒屋さんです)で発見。レジ近くの大きなバスケットに他の缶詰とごちゃごちゃにしておいてあったので、目にみえる14個の「さんまとハバネロ」全缶買い占めました。1缶100円。通販価格より20円以上安いと思われます。

ですが、研究室では例の鍋をやっておりません。じつは我が家に秘密兵器を仕入れておりましてね・・・タジン鍋です。正月休みに帰省している娘とサティの雑貨屋さんを覗く機会があり、そこに色あざやかなタジン鍋が各種並んでおりまして、娘は欲しそうにするのです。若い女性たちのあいだでは、こんなものが流行っているんだなぁ。
おじさんたちは知らないでしょうから、紹介しておきましょうか。タジン鍋とは、北アフリカで使われるトンガリ帽子蓋付き平底鍋のことです。蓋には小さい穴があいていて、蒸気が抜けるようになってます。土鍋なので、焦げにくい。油をひかなくていいんですね。水を注がなくても大丈夫です。平底鍋に野菜を各種盛り上げ、羊肉か鶏肉をのせて、香辛料をふりかける。あとは蓋して弱火で熱すれば、肉から油、野菜から水がでてきて、蒸し煮込み料理のできあがり。
若い女性に人気があるのは、第一に油を使わないから。ダイエット効果があるわけです。第二に独身生活に適しています。鍋がちょうど一人前サイズなんですね。野菜を盛り上げても、蓋して煮込めばしんなりなって、ご飯のオカズにちょうどよいぐらいの量になります。
わたしの場合、いうまでもありませんが、肉の代わりに「さんまとハバネロ」缶を使うわけです。白菜、椎茸、タマネギなどを積み上げて「さんまとハバネロ」をごぼっと被せる。缶に残ったスープがもったいないので、日本酒を注いで缶を洗い、そのとぎ汁を鍋にふりかける。あとは蓋して、くつくつ煮込むだけです。昨夜、2度実験しましたが、野菜を煮込みすぎないようにしないといけません。野菜がへなへなになる前のほうが美味しいですね。少し芯があるぐらいのところで火をとめるのがよろしいようで。
蒸し物もできます。足のついた金網を鍋底に立たせます。その金網に干物をのせて、鍋に水を注ぎ、蓋して熱すれば、干し魚はほくほくに蒸し上がります。餃子やシュウマイも、もちろん蒸せますよ。
単身赴任生活をゆたかにするタジン鍋。あなたもどうぞ!
- 2011/01/13(木) 13:20:23|
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