発掘調査がはじまってから、下あごのヒゲを剃るのをやめました(さすがに就職面接のときは剃りましたが)。昨年の推定「卑弥呼の館」復元プロジェクトのときも伸ばしていたような。願掛けと言うほどでもありませんが、大きなプロジェクトの最中は、修行に明け暮れる野伏のごとく研究に邁進したいという願いをこめて、ヒゲを伸ばします。でも、この日はちゃんと剃ったほうが良かったなぁ・・・。失敗です。
21日(金)、プロジェクト研究2・4発表会の昼休みに、平成22年度学生年度表彰式がおこなわれました。環境大学では年に一度、個人もしくは団体で、優れた課外活動や社会活動をした学生の表彰をしています。本年度は、あわせて16の個人・団体が受賞しました。わたしは摩尼寺「奥の院」発掘調査プロジェクトのリーダーとして「課外活動(文化)」部門で受賞しました。先生によると、団体で申請したそうですが、委員会等から「研究室単位はよくない」との指摘があったそうで、個人としてわたしが受賞することになったのです。形式的には個人表彰となりましたが、実際はASALABが一団となっておこなった大プロジェクトです。ですから、副賞の賞金は、昼休みの昼食会で活用させていただきました。久しぶりにゼミのメンバーで「たかや」に赴き、美味しいお蕎麦を頂戴した次第です。ちなみに大盛りを食べたのは竹蔵だけでした・・・

現場の埋め戻しをしてからはやひと月と半月。私自身あまりにも印象が深い調査だったため、ガリを片手に、実測図面を抱えて現場を奔走していたのが、つい先日のように思われてなりません。現場に鍬入れしたのが8月3日。それから約4ヶ月もの間、摩尼寺「奥の院」で発掘調査に従事したわけですが、いかんせん現場が山奥にあるため、ベルトコンベア等の機材が搬入できず、学生の人数も限られていたので、毎日少しずつ少しずつ遺跡を掘り下げていきました。夏の猛暑に秋の長雨で、現場は遅々として進まず、同じような失敗を繰り返しては先生に叱られました。今回の調査ほど「挫折」の二文字を身近に感じたことはありません。学部時代、「何事も一所懸命に頑張れば実を結ぶ」という精神のもと調査・研究に邁進してまいりましたが、今回いくら一所懸命に頑張っても思い通りにならないという現実を身をもって思い知らされました。それでも、こうしてなんとか現場を終わらせることができ、現在調査のまとめがおこなえているのは、先生をはじめ、ゼミのメンバー、地域住民の方々や多くの関連機関の皆様の協力のお陰です。本当にありがとうございました。また、Lablogを通してたくさんの方々から応援の言葉を頂戴いたしました。
今回の経験を糧に、心身ともに更なる飛躍を目指したいと思います。さて、来月の7日が修士論文の締め切りです。ここが正念場!最後まで頑張ります。(Mr.エアポート)
- 2011/01/23(日) 02:39:39|
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